無庵日録 (1192) 日記を書きながら | 無庵日録

無庵日録

 会津八一先生の「学規」を規範としたい。▲ふかくこの生を愛すべし▲かへりみて己を知るべし▲学芸を以って性を養うべし▲日々新面目あるべし

2024/05/27

 日記は日々必ず「見る、感じる、思う、行なう、知る」の何れかある。それを<日々書ける日々でありたい>と思い始めたことを思い出す。生きている日々にその中の何かがある、生きるとは何かがあることだと思っている。

 

 何かとは般若心経の「色即是空」に続く「色受想行識」を受けとめたもので最近は日記を書きながら、ふとかって考えなかったことに気付くことがある。その気楽さを妙に楽しく思っている。

顧みて日記も老年の楽しみの一つであろう。

 

 八十代になって老いや死についてもふと気付いたことがある。老いも死も必然現象であり、<老いることが出来る、死ぬことが出来る>、そんな気楽な受けとめ方を覚える。こんな川柳に出会ったことも思いだす。「 老年を 嘆くな成れぬ 人もいる」