無庵日録 (1191) 営業という仕事 | 無庵日録

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 会津八一先生の「学規」を規範としたい。▲ふかくこの生を愛すべし▲かへりみて己を知るべし▲学芸を以って性を養うべし▲日々新面目あるべし

2024/05/26

 自分史の仕事を顧みると会社員の最初の5年(18歳〜23歳)は、経理を、以後20年(24歳〜44歳)は転職を含めて営業を経験してから起業した。以後事業の営業で38年という歳月を経ている。

 

 最近あらためて営業とは何だろうかと考えた。最初は無意識のうちに企業の営業職として、内外の多くの人に会い、多くの人と話し合うことで企業同志を高める営業に出会った経験がある。

 

 転職先の企業ではそれを営業力と受けとめたがそんな力がある筈が無い。相変わらず人に会い、人と話し合うことで互いの企業同志を高める営業の仕事に出会った経験だけである。

 

 人間は元々営業に向くとは思えない、ただ多くの人に出会い、多くの人と話し合うことで営業という仕事に出会っている。営業とは出会いに選ばれたい仕事であろうと思えてならない。

 

 営業マンは技術も製造も財務も何も出来ない、ただ出来ることは重ねて言える。「人に会い、人と話し合い、互いに高め合う」この具体的な行動に尽きると思える。

 

 営業という仕事は人間関係の出会いに他ならない、人が選んでいるようで無意識であろうと、どういう心の持ち方で行動しているかを仕事の方が正確に人を選んでいる。