無庵日録 (1178) 遺伝子とアイデンティティー | 無庵日録

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 会津八一先生の「学規」を規範としたい。▲ふかくこの生を愛すべし▲かへりみて己を知るべし▲学芸を以って性を養うべし▲日々新面目あるべし

2024/05/13 (月)

 「ニッチを求めて」という西山賢一氏(経済学者)の著書の中に「アイデンティティー」の意が述べられている。「自己の独自性と他社との共通性を経験しながら自らの主体性つまりニッチという固有の生活の場を見出すことである」

 

 自己流に<経験は無意識の遺伝子の働き>、そして経験で見出す<ニッチは個性の具体的な生活の場>、さらに老年の人生観で経験もニッチもすべて必然性と受けとめている。何事も無意識の遺伝子の働きによる経験に尽きるだろう。

 

 経験は<心の持ち方>によって必然的に出会ってゆく、そしてその<心の持ち方>こそ必然的な遺伝子の働きと思える。何を以て経験してゆくか、無思考であろうと、或いは無思考でなければ

働かない遺伝子の働きを思えてならない。