事業投資の怖さ
IHI、経常赤字710億円=プラントで巨額損失、会長辞任へ-9月中間期
昨日から200億円程度増えてないか?
プラント・建設・造船業に多い課題の一つであるが、建設中の経済情勢の変化などの影響により、受注価格ではコストを吸収できないリスクがある。
プロジェクトマネジメント手法が精緻になっても、原価予想の大幅な狂いは、人智を超えてる。
エネルギー業界での建設プロジェクトに身をおいていたときにつくづく感じていた恐怖の一つであった。
今回は鉄鋼・原油価格の上昇だろうか?
当時、IHIとプロジェクトマネジメントに関する意見交換、勉強会を重ねたことがあるが、他社よりも優れており、非常な勉強となった。
大型プラント部門ではなかったものの、コスト管理・予想は優れていた。部門間の共有された手法でなかったのだろうか?
当然、コスト予測手法が確立されるのは重要だが、予測からのぶれに対応するマニュアル・組織体制が更に重要である。
頭で分かっていたが、体がついていっていないという状態は、全く経営にとって役に立っていないといえるだろう
いやはや、個別株の投資は突然の損失の発生が怖い。
サプライズ
ふと思い出した。何年も前の話・・・
とある企業に自社のM&A戦略を策定したので、話を聞いてもらいたいとの連絡を受けた。
めんどい。
この手の話は多く、付き合い上、むげに断れないことも多いので、今回もミーティングに参加。
RMだけでこの手の話は片付けてもらいたいものだ。。。。
~10分
世間話 (一番の無駄。リレーションができているのなら、無理やり暑いですねー。なんてアポ。この手の話は、プレゼンの最後に、世間話に絡めて、相手の意向、本音を探るのに使わなければならない)
20分
けっこう数値目標もできたミッドタームプラン。
30分
サプライズ。。。
業界のトップ会社もろもろをM&Aのターゲットとしてショートリストを作成。
最低33.4%買収。。。
ぱーどぅん みー?
俺、M&Aのこと海外で経験もあるしー、分かってから・・・・
とおっしゃっておりませんでしたか?
そっこー、説教したかったが、RM君、分かりました検討してみます。。。
だめだ、やつらに検討して見ますなんていう、日本チックな断りは通用しない!
とここまでかな。許容されそうなのは。。。。
営業現場にて
小説やドラマだと、M&Aの裏には大物バンカーの存在あり!
と書いてある・・・・
うそではないとは思うが(FAに立つから)、個人的には誇張しすぎと考える。
ワッサースタイン? ペレーラ? ●●?など良く知らないが有名な人の名前を書いてみた。(正しくかけているか?)
狭い世界なので、あの案件は●●さんが仕切ったらしい、などのうわさはよくよく聞こえてくる。CVでトラックレコードを宣伝していたら、イヤでも聞こえてくる。コレほんと
自分もペイペイなころの大型案件をCVに載せているが、実際のタスクを良く覚えていないような状態である
さて、前置きはこのくらいで、
本日の話題は、M&Aバンカーはただの営業。フロント要員である。との主張。
どうも、社内プレゼンや幸田真音の小説などに、M&Aは花形部門などとアピールされており、勘違いを間違った方面へしているジュニアメンバーが多いことが以前から気になっていた。
自分たちは、基本的にただのプロダクトオフィス。
RM(様)が毎日がんばってくれてるから、自分たちのマーケティングも実になる。
謙虚に行かなければ。
究極の法人営業と自分の仕事をアピールした財閥系の役職者の発言も、なんとなく気に入らない。
※本人の意図するところは、事業、部門、会社の売買をするという意味らしい。
結局 他人の財産右から左に流してfee稼いでいるのだなー。
自分のフィーのために、いつも売り手を追い込んでいる自分の方法を反省しなければ。。。
追い込むといっても、引き返せないところまではそうそうに話を進めるだけだが。
「いやー、今頃そんなことおっしゃても、ここまで話がおおきくなると各方面への調整、お詫びが困難ですよーー。」とプレッシャーをかけまくり。
でも、この仕事おもしろいよなー。
水面下で話を進める醍醐味だろうか?