2015年10月フランスボルドーの旅(その2)



6482
ボルドー右岸を代表するワイナリーの村、サンテエミリオン。街の中心に位置する鐘楼。変色した石造りの建物に長い年月を感じました。そのとなりに、
とっても小さな村にしては立派な教会があります。

6484
高台に位置する鐘楼から眺めたサンテエミリオンの村並み。中世の雰囲気を色濃く残しています。下へ降りていく石畳に階段はすり減って石の坂のようになっていました。




6494

9世紀ごろの教会の跡みたいで、もとは石切り場だったそうです。このサンテエミリオン石切り場跡をワインセラーにしているそうです。メルローのフルーティーな香りが漂ってきます。

6515
サンテエミリオンのシャトーホテルに泊まりました。パリやボルドーに比べ料金格段に安い。周りは一面のブドウ畑です。




6542
たしか、土曜日の朝だったと思いますがバルーンがMORNING FLIGHT。幻想的な眺めでした。

6561

ポメロール。サントエミリオンの隣り村。ボルドー右岸を語るとき必ず登場する村の一つです。戸数数十個の小さな村で車で走っていても出会った村人は2人ぐらい。こんな小さな村が世界的な有名なワインを作り出す。とっても面白いなと思いました。

6556
名前を忘れましたが、ポメロールで有名なシャトー・・・。有名ですが名前を忘れて・・・、とにかく有名。そのうち思い出すでしょう。



6589
ここはコート ドゥ ブール。右岸です、ドルドーニュ川の右岸です。今後おそらく何回も名前を聞くことになるでしょう。高台は要塞になっており大砲が川に向けて配置されていました。日曜で昼レストランも空いていなくて大変困りました。おそらく一生忘れることはないと思います。ここも静かな村でヨットハーバーもあり、コンビニはなくとも、スーパーはなくともみんな楽しく暮らしているんだろうなと思いました。

6601
右岸を走っているときにたまたま道路の一部がむき出しになっており、まさに茶色い粘土質。こういうところにメルローは生育するんだなーと体感いたしました。メルローとカベルネ、言葉に出して詳しく説明することはできませんが、はっきりその違いは理解でき川の右と左で土が違い、その違いが違った味のワインを作り出す、また川が適度な温度調節を行いワインを作り上げていく、そう言ったことを身をもって知ることができました。今度フレンチレストランに行くのが楽しみになりました。





2015年10月 フランス ボルドーの旅(その1)TGVとボルドー

6366
夜8時にCDGに到着。その夜はターミナルホテルに一泊。翌朝CDGからTGVでいざボルドーへ。10月下旬のパリはもう晩秋。日本とは大違い。

6368

途中ポアチエ駅に停車。急いで写真を撮りました。なぜか?世界史上名高い「ポアチエの戦い」の街だからです。途中停車駅の名前にポアチエの名前を見つけたとき小躍りする気分になりました。「ポアチエの戦い」・・・もしここでキリスト教徒が負けていればレコンキスタはもっと遅れたはずだし、今のヨーロッパの姿もずいぶん違ったものだったかなと思います。

6380
ボルドーに到着。小春日和に恵まれパリとは違う気温、天候でした。市の中心部でONE WAY多く他のヨーロッパの街と同じでACCESSたいへん。ホテルがそこに見えているのにぐるっと遠回り。

6377

ボルドーの中心で見つけたオブジェ。見る方向により形が変わる。面白かったです。

6381
ボルドーのお宿。グランドホテル。ここを基地にボルドー巡りしてもいいなと思いました。(中の日はシャトーホテルに宿泊)。




6402
人口約25万の街ですが夜の人どおりかなり多い。みんなレストランで食事を楽しむのだろうと思いました。日本とヨーロッパの文化、特に食事に対する文化の違いかなといつも思います。

6423

むこうに移動遊園地の観覧車。そこはジロンド党の記念碑がありクレーンを使った恐ろし気な回転遊具 OR MACHINEがありました。ボルドーはジロンド党が関係し、ジロンド川が流れています。歴史とワインのもたらす利益で繁栄してきた、今後ますます繁栄していくであろう街でした。







2015年9月京都小旅行




1070876

毎年年4回京都に小旅行をすることになっており、今回俵屋さんに泊めていただきました。この旅籠は300年以上の歴史を持つ旅籠で、元はと言うと出雲の国の呉服屋さんの京都出張所から始まっているそうです。幕末、明治維新にかけては岩倉具視公をはじめとして明治の元勲、毛利公などの宿泊所だったそうです。最近の宿帳にはスピルバーグやマーロンブランド、あのスティーブジョッブの名前などが記載されています。建物はいつの時代のものですか~と尋ねると蛤御門の変の時に焼けたそうですーとのことでした。歴史を感じさせる宿です。



1070851

中の様子です。各部屋にきれいな風呂も完備されており、昔の伝統を残しつつRENOVATEされた宿でした。掛け軸や襖そのた絵画にも凝ったものが多くみられました。



1070853





1070893
部屋から見たお庭でとても京都の中心にあるとは思えないほど静かなお宿でした。




1070898

話変わり、今回の旅で一番行きたかったところがここです。ここは四条河原町にあります祇園祭の御旅所(正確には八坂神社の御旅所)であります。何でここに行きたかったかと言うと、川端康成の「古都」という小説に、生まれながらにして生き別れた美人姉妹の物語があり、偶然にその二人が劇的に再会するその場所がまさにここの御旅所であります。康成ファンにとって聖地のひとつだろうなと思いました。また話を変えますが、祇園祭りも山鉾の巡幸だけが祇園祭でなく、宵山や山鉾を鴨川で洗うところまでが祇園祭りで、確かに日本の伝統をもっとも感じさせるお祭りですが、一連の流れを通してその宗教的な意味合いも考えることも必要かなとあらためて思いました。また、山鉾の町衆の皆さん準備も大変なものがあるだろうなと改めて思いましたし、大変だからこそ町衆としての誇りを感じるのだろうなと思いました。




1070897





1070902
今回の旅で2番目に行きたかった所、百々橋の跡です。なんのこっちゃと思われる方がほとんどだとは思いますが、自分の世界の中で旅をしておりますのでお許しください。ここは堀川から寺町通に東に200Ⅿくらい入った所で、その昔応仁の乱のとき細川勝元と山名宗全を中心とする東軍と西軍が激しく戦った激戦地であります。今は静かな街になっていますが、400年500年の昔にはそんな歴史的なことがあった所でもあります。




1070905
当時は百々橋といわれる木橋があったそうですが、その後石橋になりその礎石がここに記念としておいてありました。京都は訪れるたびに新しい発見をさせてくれ、わたくしにとり興味の尽きない場所であります。