2015年夏ニューイングランドの思い出
(その1)ボストン
24年ぶりにボストンを訪れました。例により天気快晴、日中は照り付ける太陽の光でかなり暑かったです。写真はボストンコモンでの我が家のガールズです。ここはアメリカ最古の公園で、ブルーマ女史がブルーマの由来となった短パンをはき演説を行ったと言われています。24年前酔っぱらってここのベンチで2時間くらい寝ていた経験を思い出します。今回はなかったですが当時、アフリカンアメリカンがSHOUTして演説をしていたのを思い出しました。

NYのセントラルパークよりはこぶりですが、都会のオアシス。

ここからはアメリカ建国(もしくは独立)物語。フリーダムトレイルにあるPARK STREET CHURCHです。ここはアメリカではじめて奴隷制度反対の演説が行われたところとして知られています。中の様子は質素な造りで大変好感が持てます。

ご存じポール リビアの墓です。ここは PARK STREET CHURCHに近接するグラナリー墓地でアメリカの自由と独立のためにたたかった多くの英雄が眠る場所です。まさにアメリカの原点、アメリカを愛する人々にとってとても大切な場所だろうと思います。

ここはOLD STATE HOUSE。JFKが大統領就任のためボストンを去るときにここで演説を行ったところだったと記憶していますが・・・(?)。

そのOLD STATE HOUSEの前にあるボストン虐殺事件の現場です。この事件はイギリス本国が財政難解消のため属国(表現が難しいですが、わたくしは植民地ではなかったと思っています)のアメリカに増税、重税を課してきました。現地の人の不満がPEAKに達しついにイギリス兵とアメリカの現地の人が衝突します。結果5人のアメリカ現地の人がここで死亡します。この事件のあと有名なボストン茶会事件がおこりアメリカの独立へとつながります。この事件の時はまだ独立までは考えられていなかったと言われています。

そのボストン茶会事件のレプリカです。この横にINTERCONTIがあります。いいホテルです。

ここは,AMERICAN HERO ポール リビアの家です(当時のままでっせ)。真夜中の疾走で知られるポール リビア。イギリス軍の進軍を真夜中一気にレキシントン、コンコードまで伝えたアメリカのヒーローです。アメリカの弾薬庫のあったコンコードまでイギリス軍が進軍を開始しました。陸路なのか海路なのかその進軍ルートをレキシントンまで伝えたのがリビアの真夜中の疾走です。血沸き肉躍るアメリカ独立前夜の大事な物語です。

OLD NORTH CHURCHの前に立つポール リビアの像です。

OLD NORTH CHURCH。ここにともされるランタンがひとつなら陸路、ふたつなら海路その合図でポール リビアが駆け抜けた重要な教会です。AMERICAN HERITAGE。

レキシントンに立つミニットマン(農民兵)の像です。ここでイギリス軍とアメリカ現地民が衝突した、まさにアメリカが第1歩を踏み出したレキシントン、コンコードの戦いの始まりの地です。

バックマンタバーン(現地民の独立軍本部)に展示してあった戦いを解説する模型です。

レキシントンバトルグリーンです。戦闘で亡くなった7人の侍が眠っています。

バックマンタバーンです。

ここはハンコック亭です。ポール リビアがボストンから最初に駆け込んできた家です。ジョン ハンコック、アメリカ独立宣言の1番目に署名した人物の家です。この人とサムミュル アダムスは独立軍のリーダーでリビアのおかげでいち早くイギリス軍から逃れることができました。

中の様子。ドアに弾丸の跡が残っていたり生々しい事件に様子がうかがえました。

なんとワシントンの机だそうです。どっかから持ってきたとガイドのおばちゃんが言っていました。

OLD NORTH BRIDGEに立つミニットマンの像。有名な「全世界に響き渡った発砲」。

イギリス軍とアメリカ農民兵がここで戦い、その戦いからアメリカ独立戦争へとつながっていきます。 Shot heard ’round the world。

戦いで亡くなったイギリス兵の鎮魂碑。

話変わりORCHARD HOUSE。有名なオルコットがLITTLE WOMENを執筆した家です。豊かな森に囲まれた静かな家でした。古戦場から車で約10分。コンコードの中でも特に静かなところに位置します。

お父さんが「超越主義」を教えた哲学学校。一家はそのため現実の生活に苦労したそうです。

またまた、話変わりますが去年パリのグランパレでやっていてみることができなかった「北斎展」、ついにMFA(ミュージアム オブ ファイン アート)で楽しむことができました。最近、浮世絵の鑑定にうるさいわたくしとしては大変充実したひと時でした。

さすがに保存状態は完璧。


24年ぶりに御対面。

ターナーもあり。
ボストン。24年ぶりに訪れることができ本当にいい思い出になりました。まさにアメリカ建国の地であり歴史と文化、古き良きアメリカがまだ現存する場所でした。わたくしには短い間でしたがニューイングランドには大変楽しい思い出が若いころにあり、当時を思い出しながら旅を楽しむことができました。