人から
「別れたのは辛いと思うけど、それでよかったと思うよ」
と言われる度

心配してくれてる事への感謝の反面
あの人との相性の悪さを肯定されたようで
  
ああ、やっぱり合わなかったんだと思い知らされ
言い様のない悲しさがこみあげてくる

慰めてくれている
早く立ち直れるよう言ってくれている

その優しさは嬉しくて本当に感謝だけれど
あの人は女性からみて本当に子供だったけど
 
それでも、分かってても大好きだからやっぱり辛くて 
 
今回の話をする度に、あの人のダメな部分を指摘され冒頭のような事を言われる時に、
「でしょう?」
と言えれば区切りもつくのに
「でもね…」
と、あの人のフォローを入れてしまう自分は、自分で自分の首をしめていて
 
自分の気持ちなんて、ちゃんと言えなかったけれど
 
 
ほんとはね…
 
 
 
とても大好きだったよ
 
だけど、なかなか言葉にできなくて
やっと言えるようになった頃には手遅れだった


追われる恋は、いつの間にか追う恋へと変わり
伝わることのなかった想いとともに取り残された

また再び巡り会えたら
それは確実に必然的な縁だけれど
そうでないなら、今回のことを教訓として一歩ずつ踏み出していこう

いつ癒えるとも分からない傷とともに
いつ出会うか分からない明日を目指して
最後に抱きしめて欲しいと、ギュッとして欲しいと頼んだことが
あの人を傷つけていただなんて知りませんでした



私のお願いに
「辛くなるだけやろ?」
と断りつつも最後には抱き締めてくれたあの人


ギュッと抱き締めてくれなかった事で
あの人の気持ちが無い事を感じ
泣きそうになるのを堪えることに必死で
何もしゃべれなかった私


それでも
最後は笑顔で別れようと必死で笑い
彼にも笑ってとお願いして車を降りた私
見送った後は号泣でした


まさか、その間の行動をあの人が
「機嫌が悪くなって無視された」
と解釈して傷ついていたなんて、想いもしませんでした


違うのに
我慢するのに必死で話をする余裕がなかっただけなのに

それさえも伝わっていなかった現実と
なぜ、そこで彼が傷つくのかという疑問に
情けなさと虚しさを覚え
 
抱き締める事で辛くなるのは私ではなく、あの人だったんだと思い
 
 
なぜその時に思った事を言わないのか、なぜ他の人に言うのか
考えても彼の真意は全く分からず
 
止まらない涙に腫れた目は現実をみることから逃げ出しました




全てを「今更」の一言で片付け自分の中では終わったことだと言ったあの人
  
2人のことなのに
なぜ自己完結してしまうのか
そんな悩みは私から眠りを奪い、心も荒んでいきました
 
 
 
それでも馬鹿な私は
今でもまだ、あの人を想っていて
そんな自分に腹が立って仕方がなくて


蜘蛛の巣に捕われた虫のように
もがけばもがく程逃れられなくなり
やがて枯れていくのでした


次に生まれくる時は枯れない先があることを願って…  
  
  
雨上がりの空は思ったより青く
海の波は穏やかで


行き交う船はまるで
人々の出会いのよう

太陽に照らされて
輝く水面を見つめながら
 
通じていなかった想いを考えると
水面とは対照的に
心はどんどん暗くなる
 
 
 
 
完全に分かってくれなくてもよかった
分かろうと努力して欲しかった


面倒だからと
考えることを避け
鵜呑みにされてしまった誤解は


積み重なって山となり
いつしか越えられないものとなった


何のために言葉があるのかなぜ歩み寄ることをしなかったのか



どこまでも続く空と海のように
平行線な私たちは

きっと交わることが不可能な存在だったのかもしれない


諦めて逃げることを選んだ時点で

先は決まっていたのかもしれない



荒れ果てた私の心に
海の穏やかさが
なぜか冷たく感じられた