随分昔の話になりますが、
乳がんの治療中に、大腸がんになり
入院した事があります。
入院前の症状は本当に酷くて
当時、乳がん治療で通院していた大学病院の
先生に痛みを訴えても
町医者に行ってとしか言われず
過敏性腸症候群の薬を飲んだりしてました。
しかし、どんどん症状は悪化し、
なんとか1ヶ月後に内視鏡検査をしたら
別室で待機していたお医者さんが
何人も部屋に入って来て
あーでもない、こーでもないと言い始めました。
別室には、各検査室のモニターがあったみたいで
私の腸がどうやらとんでもない状態だったらしい。
すぐに入院となり、まだガンと診断される前、
ただただしんどい時に
テレビで歌番組をやっていたのです。
そこで、聴いたのが
平松愛理さんの「部屋とYシャツと私」でした。
それまでは、あんまり興味の無い曲でしたが、
「あぁ、私にはこんな未来は無いんだなぁ」とか
思い始めたら、乳がんのしんどさや、
大腸のえげつない症状とかが、
ブワァーっときて、カーテン閉めて
大泣きしてしまいました。
入院中の思い出は他にもあるけど、
良く思い出すのはなぜか、その時の事。
いまだに、曲を聴くと泣いてしまいます。
そういう未来は来なかったけど、
なんとか頑張って生きてます。
