短編が3話あったこの本。
1つ目はモンゴル
2つ目はカナダでのお話でした。
このお話のための取材だったんだな〜って
わかるのが
なんだか嬉しかったです。
どのお話も
主人公が今置かれている日常から抜け出すことで
何かを見つけたり
きづいたりする。
過去の自分とお別れをするお話です。
1つ目は
何も無いモンゴルに旅行で行って
自分の心に正直になっていくお話。
「自分に行き詰まったら
もっと広い世界に飛び出して
自分よりも上を見るといい。
狭い世界でうじうじしていたら
もっと心が狭まって
くだらない妄想に取り憑かれるだけ。
自分のことなんか誰も知っていない世界に
飛び込めば
自分がいかにちっぽけな存在か
誰でも思い知らされる。
そうすれば
開き直って、もっと成長できる。
自分に限界をつくってるのは自分自身なんだ。」
ちょっと端折りましたが
この言葉が刺さりました。
2つ目は
母親の彼氏からいたずらをされてるのを
助けてくれないから
子供の時に母親から逃げた
30代前半の女性が
母親の死後に
母親と向き合う話でした。
私には考えられないことなので
そう思うのか~と読み進め
お話なんだけど
最後は幸せになって欲しいな~と
心から思いながら読みました。
3つ目は
自分の赤ちゃんを
寝ている間に死なせてしまった(突然死)ため
自分を責め続けるお母さんのお話でした。
これは、辛い。
同じことになったら
私も自暴自棄になるだろうな・・・
心の立ち直り方が
かなり独特な方法だったのが
さすが、小川糸さん。
最後は前向きになったので 読んでいて
ホッとしました。
時々、ニュースで聞く「突然死」
原因がわからないそうですよね。
そんなの耐えられないな~と
聞く度に思っていました。
産まれてきた赤ちゃんが健康で
無事に歩いて
学校に行って・・・
というのは
当たり前じゃないんだと
改めて思います。
私は子供たちが出かける時は
いつも外履きに履き替えて
外階段の上で手を振ってきました。
子供たちも私が待ってるのを知ってるから
いつも見えなくなる手前で
振り返って手を振ってくれました。
息子君は中学生位からは
振り向かずに手をヒョイっとあげるだけでした。
今は振り返って手をヒョイっとあげてくれます。
旦那さんの時は
鍵を閉める音を旦那さんが確認するので
早く閉めろと言われているから
内玄関で手を振りますが
必ずお見送りをします。
無事に帰ってくるように!
って思うから。
健康で無事に家に帰ってくることが
1番幸せ。
きっと、この先もずっと
我が家から出かける人には
お見送りをしつづけると思います。
私も元気じゃないと
玄関までお見送りできなくなりますので
こうやってお見送りができることは
本当に幸せなことなんだと
思います(*´˘`*)♡
読みたかった本。
33歳で余命を告げられた主人公が
瀬戸内の島のホスピス「ライオンの家」
で最後まで過ごすお話です。
思い出のおやつをリクエストできるのです。
誰のリクエストかは
抽選で決まるから
すでに亡くなった方の思い出のおやつだったり
します。
このライオンの家では
朝食はお粥
昼食はバイキング形式
夕食は1人1人にお膳がだされます。
基本は
精進料理だけど
希望すればお肉も魚も食べられます。
体調が悪くなった主人公に
ホスピスの代表が言う言葉が
うんうん。と頷けました。
「よく眠り
心と体を温め
よく笑うことです。」
そして最後の方では
「誰もが
自分の蒔いた種を育て
刈り取って
それを収穫します。」
涙、涙の読書でしたが
心に染みるお話でした。
これからも
いっぱい寝て
冷えとり続けて
いっぱい笑って
周りの人にも感謝して
過ごしていきたいです!
相変わらず、色々な所へ出かけています。
糸さんは
「私の毎日はいたって平凡だ」
と言ってるけれど
私の方がもっと平凡だな~と思います。
そして、出てくるご飯は
どれも美味しそう!
ちなみに「真夜中の栗」は
眠れなくて食べた
味をつけてないシンプルな栗でした。
私も好き♡♡
エネルギーのこと
戦争のこと
政治のことが
時々出てきて
私もふむふむって思います。
これは少し前のエッセイでした。
この年は自宅をリフォームするから
ドイツに行ってなくて
鎌倉で夏を過ごしていて
その時の日記も書かれてます。
この経験から
「ツバキ文具店」が産まれたのかな〜って
思ったんだけど
どうだろう?
エッセイの中で
鎌倉時間の時間割が書いてあったんだけど
それが
「ツバキ文具店」でも同じような感じで
主人公が動いてたような気がして・・・
私にとって
鎌倉は行ってみたい場所の1つです。
「ツバキ文具店」を読んでから
そう思いました。
このエッセイを読んでいても思う。
とても、良さそうな場所だな〜♡♡
今回は東日本大震災が起こった年の日記でした。
東日本大震災があったからかな?
いつもより、電力の話が多かった気がします。
小川糸さんは
原子力発電は反対派なのかしら?
そんな気がしました。
私は反対派。
今、電気代が高くなってるけれど
高くなっても仕方ないと思ってます。
その分、節電を頑張ればいいと思ってる。
だいたい日本は
無駄な電力を使いすぎな気がする。
夜の明かりも明るすぎるし
エスカレーターはずっと動いてるし
エレベーターも色んなところにあるし・・・
夜景がキレイだと喜んでるけど
私は星空が見たいです。
小学高学年から目が悪くなったから
天の川も見たことないし
流れ星も見たことがない。
満点の星を見てみたい!
星と言えば
糸さんはアラスカに行って
オーロラを見たのです!
エメラルドグリーンに輝いている神秘的な写真を
想像していたけれど
実際は白いんですって!
ほとんど雲!
オーロラかもわからないかったそうで・・・
そして
日本人だけが
オーロラに幻想を抱いているとのこと。
まじか〜。
そうだったのか。
寒いから見に行きたいとは思わなかったけど
私も幻想を抱いていた1人でした。
知れて良かったです。
あと、1冊読み終わって
心に残ったのが
「過去の悲惨な出来事を忘れないこと」
でした。
今回もドイツに行かれていて
ホロコースト記念碑とか壁とか
ベルリン大空襲で破壊された建物とかを見て
書かれていました。
「忘れないドイツ人と水に流す日本人」
という言葉に
ゔっ!と思いました。
東日本大震災も、悲しいかな
だいぶ意識を向けなくなってると思うし
もっと言えば
私の住んでる神戸だと
阪神・淡路大震災があったわけで
思い出すのは
地震が起こった1月17日や
前日の16日だけだったりする・・・
自然災害はどうすることもできないから
また、起こった時のために
どうするのか考えていかなくてはならないから
忘れてはいけない。
戦争は人が頑張れば
起こさずに済むことができるのだから
起こさないように
忘れてはいけない。
また、思い知らされました。
以上!
3月に読んだ本でした!