最近読んだ本の中で、とても面白かった本。
箕輪厚介著 「死ぬこと以外かすり傷」
内容が猛スピードで駆け抜けてく感じ。
言葉の海に溺れそうになりながら必死に読んだけど、
息継ぎしながらじゃないと読めなかった。こんなの初めて。
大事な事なのでもう一度言います。
こんなの(一気に読みたいのに、息継ぎしないと読めない本は)初めてぇ
!!
結論から言いますと
わたしはこの本スマッシュヒットだったわぁ
。
箕輪氏のひとことひとことに溺れる感じ。
もちろん、彼の考え方、仕事の仕方、全てに賛同できるわけではないけれど
彼の「人たらし力」がそれを許させているのだろうな、と。
「仕事つまんねぇ」
「こんなに頑張ってるのに何で成果が出ないの(成功しないの)」
「好きなことを仕事にするって、きれいごとでしょ」
みたいなことを感じている人は、読んでみると良いかも。
| 死ぬこと以外かすり傷 [ 箕輪厚介 ]
1,512円
楽天 |
さて、ここからは本を読まないとピンと来ないと思うんだけど
勝手に話しますね~。
ちょいと長いし語っちゃってる(笑)ので、メンドクサイ人はスルーしてね。
わたしは対人関係においては、わりとパーソナルスペースは近いほう。
人と仲良くなるのが好きだし、懐に飛び込んでいくのはあまり抵抗ないんだけど
行動力・量も含めて、彼の100万分の1にも及ばないなぁ、なんて思っちゃった(笑)。
動物的な直観と、空気を読まない空気の読み方、
天然の人懐こさと少年のような無邪気さがそうさせているのかなと勝手に想像したりして。知り合いでもないくせに、偉そうにゴメン(笑)
話は戻して、箕輪氏のような世界観は、
「今の常識」からみたら少数派だし異端児的。
もっと言うと人間力と体力が無いとできない技を繰り出している。
だけど、これからはこういう考え方の人もどんどん出てくると思うよ。
そもそもさ、「常識」て「多数決」じゃん。
例えば、AとBがあって。
100人の村人のうち、80人が「Aが良い」と言ったら
村の常識がAになっちゃう。
でも隣の村で「Bのが良い」という人が80人いたら、その村ではBが常識になる。
怖いのは「AもあるけどBもあるよね」じゃなくて、
その20が「ダメな事」みたいに言われちゃうこと。
隣の村でも常識が変わるって事は、時代や見方が変われば
常識なんて余裕で変わるのにねぇ。
情報を得ることが今より安易じゃなかったころは
きっとそれが都合良かったんだろうけど、今はそうじゃないじゃない?
SNSも発達して、自分と同じ価値観の人と断然つながりやすくなっている。
だから、モデルケースみたいな生き方や働き方なんて、なくて。
誰かに憧れたとしても、その誰かにはなれないんだから。
安室ちゃんに憧れてアムラーになるのは良いんだけど
安室ちゃんの真似をすることがゴールじゃなくて、「なってみて(もしくはなろうとしてみて)、その過程で自分はどう変わったのか」のほうが大事。
自分が良いと思ったらそれが正解。
遠慮なく、なりたい自分になればいい。
もうとっくに世の中的には「就職したら安心」なんていう常識、
なくなってるでしょ?
私たち(40代)のちょっと上の年代の人は
就職したら、一生会社が面倒見てくれる終身雇用だの
能力無くても、在籍しているだけで偉くなれる年功序列が当たり前だったのよ。
よく言えば安定。悪く言えば依存。
これからは、お金を稼ぐことに対しても、ガワや箱じゃなくて
内面にベクトルを向ける人が加速度的に多くなってくると思う。
稼ぎ方も多様化しているし、今までに無かった職業もどんどん出てくるから
(YouTuberなんてそうだよね。)
「ブランド力のある企業に勤めるのが幸せ」「生活をするために稼ぐ」
のではなく、
「どう稼ぐか」「楽しく生きるために仕事する」みたいなのが、
増えてくるんじゃない?
その中で「ヤベーな、金を稼ぐためだけのこの仕事、全然楽しくねーよ」
って気づいてるなら、
そして、もし本当は自分もそっち側に行きたいのなら、
良いと思うんだけどな、会社辞めて好きな事しても(笑)
独立でも転職でも、ハイブリットでも、なんでもいい。
無責任に言ってるわけじゃなくて、本当にそう思う。
現実は行動した後からついてくるから。
一日が24時間あって、そのうち3分の1は寝ていて、3分の1は自分の時間(ご飯食べるとか風呂とか趣味とか、通勤時間とか…)として、
残りの3分の1は仕事しているんだよ。
1日のうち仕事で8時間も使うのに、自分に合ってないこととか、つまらないことするなんて絶対嫌だよ。
だったら楽しい事、やりたいことに12時間没頭したほうが幸せだと思わない?
それを実現するためには
今の自分の役割の中で結果を出さないとダメ。
じゃないと「こっちがうまく行かないからあっちに逃げる」だけで
どんどん使えないヤツになっていくだけだから。
(※あ、でもパワハラ、セクハラからは超逃げて!逃げるが勝ち。
分かり合おうだなんて、向き合うだけ時間と労力の無駄!!)
本の中で「会社員だけど個人としての覚悟を示すことが信用につながる」
って言うフレーズがあってね、つまり無謀な企画でも即決しちゃえっていうの。
告白した相手に「一度お母さんに相談する」と言われたら冷めるだろう
って表現してたのよ。
本当にその通りだな、って思って笑っちゃった。(笑)
うん、お母さんに相談している間に、別の男探すわ。
後は会社と癒着する、って言う考え方も好き。
会社と個人がずぶずぶに利用しあう。最高じゃん。
商談中に「持ち帰って検討します」という場面、
多分、その場で答えて間違ったことになるよりは…、
もし何かあっても責任取れないし…、って事だと思うんだけど
起こるか起こらないかわからないことを回避するために犠牲にするスピードのほうが何倍も勿体ないよね?
持ち帰って寝かせてから返答する、その間の時間は何にも産まないもの。
だったら「出来ます、やります」って言って
社内で帳尻合わせたほうがよっぽど生産性が高いのよ。
失敗しないように必死になるし、脳みそも使うわけだからクオリティもあがるし、
結果、納期が短いほうが単価も高くなるわけで。
今は、わたしは仕事においては決裁権を持っている立場だけど
もし部下が「決めてきちゃいました、でもやりますから」みたいに動いてくれたら、めっちゃ嬉しいし、それで失敗しても絶対怒んない。
ということで、最後に
どうしてわたしこの本を手に取ったか、というくだりを。。
ちょっと前にこの記事で「この歌好き
」って紹介しました。
この歌が「ぼくのりりっくのぼうよみ」なんですけど
彼がYouTubeで、プライベートで歌ってる動画あって。
それを撮ったのが、箕輪さん。
「うめ~~しびれる~~チョウいいよ~~」とかワーワー言って
コメントでも「褒めまくりオジサン」とか言われちゃってて(笑)
なんか印象強かったの。
別に「褒めまくり」とは思わないけど(むしろYouTubeにコメントした人
普段どれだけ褒められてないんだ、って思ったくらい(笑))
オープンマインドな人なんだな~とは思った。
ぼくりりが褒められ大好きボーイなのを、わかってやってる感じ(笑)
それで、本屋に立ち寄ったとき、あの褒めまくりオジサンの本を見つけたんですよ。
え、本なんか出しちゃってるよ、って。
巷では有名な人だったぽくて、わたし全然知らなかった…。
あの人の思考を覗いてみたい、っていう軽い気持ちで
本読んだら、
「すごい良かった
こんなの初めて
」状態ってことで(笑)
つか、
全然オジサンじゃないじゃん、わたしより10歳も下だったわ。
まあきっとこれも、偶然ではなくて必然だったのかな、っていうね。
流れってあるんですね~~。
