トランス脂肪酸ってなんだか知ってる? | 「仕事に選ばれる人」になる、フードの仕事の稼ぎ方、続け方。

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今回のテーマは「トランス脂肪酸」です。

 

「良質の油とは」

という記事で少し触れましたが、トランス脂肪酸までを

語ると少し長いので、分けました。

 

さて、トランス脂肪酸。

最近はよく話題にもなりますし、

ちょっとは耳にした事、あるかもしれませんね。

 

初めて聞いた!と言う方もいる事と思います。

真剣に調べてみたい方は、調べるといろいろ出てきますが・・・。

私なりに、わかりやすく(?)説明したいと思いますウインク1

 

まず一般的な油の話から。

 

私たちが普段食べ物として接している油は

サラダ油、オリーブオイル、ごま油、バター、牛脂・・・などなど。

ご存知の通り、常温で液体の油と、固体の油なんですね~。

それは、融点(油の分子構造)の違いです。

 

植物性・魚の油は、常温で液体。

動物性の油は、常温で固体。

 

というイメージで良いかと思います。

 

え?じゃあマーガリンとかショートニングは??

あれは植物性油脂って書いてるよね?

 

って思ったあなた、鋭いですグッド!

 

あれはね、工業的に固くしているんです。

どういう事かと言うと・・・

液体油に水素を添加することで、分子構造を変化させて

油を固形化(硬化)させる事が出来るんです。

そうすることで、油の劣化を防ぎ保存性を高める事が出来ます。

 

・・・そういう不自然なことをするとどうなるか。



 

トランス脂肪酸が生成されるんです。





 

恐ろしい事に、この硬化油は・・・

そのまま置いておいても、いつまでたっても劣化しないんです。

おかしいでしょう?

劣化しない(腐らない)食べ物なんて・・・ドクロ

 

ファーストフードで良くあるフライドポテト。

あの揚げ油も硬化油を使っています。

何故なら・・・いつまでも油が劣化しないからです。

コストが安くなる仕組みですね。
 

確か「スーパーサイズミー」というドキュメンタリー映画で

1日に3回・30日間、ファストフードだけを

食べ続けたらどうなるか?を記録した映画がありましたね。

(私観てないけど(^▽^;))

 

 

映画を見た人ならご存知の事と思いますが

深刻な健康被害を引き起こす、と言われています。

 

でもって、このトランス脂肪酸。

摂り過ぎると

悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らし、

心疾患に増大なリスクを与えると言われています。

 

肌との関係も、もちろん深いんです。

 

大量に摂取すると、血液が「ドロドロ」になってしまう性質のあるトランス脂肪酸。

ホルモンのバランスを乱し、

子宮内膜症や不妊症などの婦人科系トラブルの原因になる事が分かっているそうです。

 

トランス脂肪酸を摂り続けている限り、

ホルモンバランスも崩れ、美肌に必要なサラサラ血液にはなれません。

 

また、体内で酸化して活性酸素を作りだすため、

体中で炎症を起こします。

ニキビや吹き出物ができやすくなるは、このため。

 

活性酸素はシワやたるみを促進させ、

メラニン色素が増加してしまうので、シミや黄くすみの原因にも。

 

私たちが何気なく口にしている

ポテチ、スナック菓子、パン、カレールー、レトルトカレー、

コーヒー用ミルク、などなど・・・。

ほどんど、このマーガリンやショートニングといった、

植物性油脂に水素を添加した、常温で固体を保てるようにした油脂を使っています。

 

マーガリンが植物性だからバターよりも体にいい、なんて

一昔前に言われていた事ですが、とんでもないんですよ。

本当に栄養学はコロコロ変わります。

 

とは言え・・・

日常生活で完全に食べないようにするには難しいと思うのです。

(脅かすつもりではなくて、知って選択するしない、は各自の自由ですから)

 

だって製造や流通の面、消費者の事情から言っても、無いと困る現状があるから。

市販のパンやお菓子に使っている油脂が

全部バターだとしたら、まずあの値段では買えないでしょうね。

例えば、菓子パンが一個300円、とかしたら買いますか?ケーキ並みですよ(汗)

 

ただ、やっぱり健康面から言うと、良い事は無さそうなので、

なんでもそうですけど、摂り過ぎには気を付けて下さいね。

 

一応気を付け方を。


(1)裏面表示で、「マーガリン」「ショートニング」が使われているものを可能なら避ける事。

 

(2)ファストフードやコンビニのお弁当、ファミリーレストランでの食事ばっかりに偏らないこと。

 

(3)おうちのごはんでも出来るだけ油の質にこだわり、油脂分の多いメニューの連続にならないよう工夫する事。メタボリックシンドロームの方が家族にいらっしゃる場合は、揚げものは避けること。
 

現在のところ、日本人の食生活の場合

一日の油の摂取量から言っても問題ないとはされています。

しかし欧米ではその食生活ゆえ、油を摂る量が多いことから

トランス脂肪酸の危険性は認知されています。

実際にマクドナルドで訴訟問題が起きているようです。

 

皆さんも、どうぞ選択する目を持って下さいね。

 

 

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