私の頭に円形脱毛症ができているのを発見したのは祖母でした。
髪はとても細くて色もブリーチやカラーリングしているのかと思うほどの
茶髪だったそうです。
そう言われてみると…
:なっちちゃんの髪は赤毛のアンと一緒やなー
ちゃんとご飯食べんとあかんのよ。
栄養が足りんからいつまで経っても髪が赤いままやわー
そうよく言われていたのを覚えています。
好奇心は人一倍でとりあえずは
:これ何ー?
と、一度は口にするらしいのですが
幼稚園に入るまでは好物ですらなかなか完食できないほど
食の細い子どもだったようです。
あと、両親の夫婦仲が不安定で
祖父が仕事でいない日曜日の夕方にケンカになることが多く
:パパもママもケンカやめてー
と大きな声で叫んでみたり、祖母に仲裁を頼みに一階まで行くのですが
:困ったパパとママやなー
でもこれは夫婦のことやからお祖母ちゃんが口出しできんのよ
パパもママも自分たちで仲直りせんとなー
そういって取り合ってもらえず…。
もちろん、大人になった今は祖母の言っていることを理解できますが
幼稚園児にも満たない歳の子どもにそんな大人の事情はわからず
どうしてそんな意地悪なことを言うんだろー。
こうなったら私ひとりで両親のケンカをやめさせなければ!!と
心細い気持を振り払うようにして2階にいる両親の元へ戻ったことを今でも鮮明に覚えています。
そのほかにも、母は流産しやすい体質だったのか
妹の命が母のお腹にやどってからも切迫流産だ何だと入退院を繰り返していたので
何だかんだと、こどもなりに両親に気を遣う環境にあったようです。
私の頭に円形脱毛症ができているのを初めて見つけた祖母は
:まーなんと感受性の高い子なんだろう!
言葉ではうまく表現できないからそれが体に出てるんだなー
そう思ったと大人になってから話してくれたことがありました。

