今日も、トイレ時間を活用して学ぶ心理学にようこそ!!

今日も引き続き、一緒に学習していきましょう。

人はどのように変化に反応し、どれくらいの頻度で変化を必要とするのでしょうか。

相違点と共通点、どちらを見つけることでやる気が高まるのでしょうか。

 

 

変化・相違対応】とは、変化を求める体内時計のベルがどれくらいの頻度でなりだすのかを示すカテゴリーです。

「安定」「緩やかな変化」「劇的な変化」「緩やかな変化と劇的な変化の両方」の4パターンに分かれます。

『同一性重視型』は、常に同じ状態であること(安定)を求めます。

『進展重視型』は、ほぼ同じような状況が続くことを好みますが、あまり激しいものでなければ変化(緩やかな変化)を受け入れます。

『相違重視型』は、変化が大好きで、変化(劇的な変化)を生きがいにしていて、絶えず大きな変化を求めます。

『進展・相違重視型』は、大小の変化(劇的な変化)を好みますが、物事が徐々に進展していくこと(緩やかな変化)にも心地よさを覚えます。両方あると満足します

 

【仕事というコンテクストにおいて同一性重視型5%、進展重視型65%、相違重視型20%、進展・相違重視型10%】

 

【同一性重視型の特徴】

10年に1度くらいなら、大きな変化も受け入れるかもしれません。

15年から25年に1度くらい、変化を起こそうとします。

 

【進展重視型の特徴】

1年に1度くらいは、あまり激しいものでなければ変化を受け入れます。

5年から7年に1度、大きな変化を必要とします。

 

【相違重視型の特徴】

変化のない安定した状況には抵抗を覚えます。

1・2年ごとに劇的な変化を必要とします。

 

【進展・相違重視型の特徴】

平均で3・4年おきに大きな変化を必要とします。

 

 

変化・相違対応と判断する質問は以下のようなものがあります。

去年の〇〇と今年の〇〇を比べてみると、どのような関係がありますか

去年の〇〇と今年の〇〇を比べてみて、どうですか

現在の〇〇と以前の〇〇を比べてみると、どのような関係がありますか

 

 

※この質問の「関係」という言葉には、類似性という含みがあります。

 ポイントは、「共通点」などの同じところ探しをするか、「相違点」などの違うところ探しをするか、どちらに目が行くかという点に注目することです。

 

【同一性重視型の答え方】

共通点やいかに同じか、以下に変化していないかを答える

 

【進展重視型の答え方】

時間とともにどのように進展したかを答える

目的地に到着することよりも、過程に頂点を合わせて答える

 

【相違重視型の答え方】

「関係」という言葉を理解しにくい

どのように全く違っているのかを答える

目的に焦点をあて、その過程には無頓着

 

【進展・相違重視型の答え方】

進展重視型と相違重視型の両方で答える

 

 

【同一性重視型の影響言語】

~と同じ 共通して いつも通り 以前と同じように 変わらない すでにご存じの通り

 

【進展重視型の影響言語】

もっと よりよく より少なく ~を除いて同じ 進化 進歩 徐々に改善する

 

【相違重視型の影響言語】

新しい 全く違う 完全に変化した 切り替える 移行する ユニーク 革新的 真新しい

 

【進展・相違重視型の影響言語】

進展重視型と相違重視型のどちらの言語も有効

 

 

活用例としては、上司が部下に新しい仕事を指示する場面を見てみましょう。

上司「今度担当してもらう仕事も、今まで通りにやってもらえば大丈夫だから」【同一性重視型】

上司「今度君に任せたい仕事は、少しレベルが高くなるが、君の成長につながるはずだよ」【進展重視型】

上司「今度の仕事は君が今までに経験したことがない、とてもユニークなものだよ」【相違重視型】

 

相手のモチベーションを高める言い方ができると相手から慕われること間違いなしでしょうね。

 

【自分の傾向を知ろう】

仕事は 1.あまり変化や波がないほうが良い 2.新しいことにチャレンジし、多様性を望む

 

何かに取り組むときに 1.まず、今までとの共通点や同じ要素を探す 2.まず、今までとの違いに注目する

 

変化が起きるときは 1.従来のものを残しつつ穏やかに推移したい 2.改善のための改革や進展は重要だと考える

 

1が多い人は物事を同じ状態に保ちたがる傾向があります。2が多い人は違う状態や物事の多様性を求める傾向があります。参考にしてください。

今日の学習はこれくらいにしておきましょう。

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では、張り切ってトイレから出てよい一日を!!

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