一生懸命頑張っているのに、ちっとも部屋はきれいにならない
片づけられない。そんな葛藤に悩んでいる人は多いはずです。
元来、意志が弱いだけでなく、誘われたら断れず
深夜に家にたどり着くと、着の身着のままベッドに倒れ込む毎日。
そんな日々を続けていると、どうなっていくかは
火を見るよりも明らか。たちまち部屋は荒れ放題になってきます。
その結果、慢性的に体はだるく、頭はボーッとしている。
判断力が弱っているから、片づけも先延ばしになっている。
こうして見事に、「カネない、モテない、デキない」の
三拍子揃った人間になっていくのです。
この三重苦から抜け出したいと思って、毎年新年を迎える度に、
「今年こそ片づけるぞ！」
と張り切って抱負を掲げ、片づけ本や整理や収納術の本を買い漁り、
意気揚々と部屋を片づけ始めるのですが、三日坊主で終わってしまい、
長く続くことはありません。そうこうしているうちに、10年以上ずっと
変われない自分のまま過ごすことになってしまいます。
そうして、延々と「ざんねんな努力」を繰り返してしまうのです。
もしも、人生を変えたい。そんな残念な努力をしたくないと
思ったら、捨活トレーニングで
たった一つの小さな習慣を続けることから始めてみましょう。
1日に1回。ゴミ箱を空にする。ただそれだけ。
それ以外のルールは一切つくりません。
あまりにも小さなことで笑われるかもしれませんが、毎日やることで
「今日もできた」「今日もできた」という小さな達成感が得られるようになり、
これなら「明日もできる」という自信に変わっていくのがわかります。
そのうち、ゴミやモノを管理する感覚が身につき始め、
これまで無意識にやってしまっていた先延ばしをしなくなってきます。
小さな成功体験の積み重ねで、「自分にもできる」と思うように
なったら同じ要領で次に財布の中、かばんの中、机の上のゴミを捨てる。
それができるようになったら
冷蔵庫、引き出しの中、廊下、玄関と進んでいきます。
このあたりで、
今まで思っていたゴミへの認識が随分と変わってくるはずです。
ポイント1.意志の力に頼らない
なぜ頑張っているはずなのに、結果が出ないのでしょうか？
人間は一時的に頑張ることはできても、ずっと頑張り続けることは
できないのです。
よほど強靭な意志の力を持ち合わせた人でもない限り、
大抵は途中で挫折してしまうことになるのです。
なので、一時的に頑張った努力は、すぐに元に戻ってしまいます。
ポイント2.小さな目標を立てる
意志の力を使わないで、始めたことを続けるためには
どうすればよいのでしょうか？
意志の力を使わなくて済むくらい、小さな行動に取り組むことです。
意志の力が満タンでやる気があふれているときは、「よしっ、やるぞ！」
と大きな目標を立てがちですが、
あっという間に意志の力が底をついてしまいます。
そこで、最初はばかばかしいと思うくらい小さなことから始めるのです。
トレーニングなので、最初から「今日中にクローゼットをすべて」と
意気込むのではなく、「目にみえるゴミだけ」というように、
簡単すぎると思うくらいのことがちょうどよいのてす。
人は毎日同じ生活をしているわけではありません。暇なときもあれば、
忙しいときもあります。元気なときもあれば、疲れているときもあります。
暇なときや元気なときに合わせて目標を設定してしまうと、忙しいときや
疲れているときに続かなくなってしまいます。
ですから、「本当に、これでいいの？」と不安になるくらい小さなことから
スタートするのが、結果を出すための重要なカギを握っているのです。
ポイント3.ひたすら繰り返す
最後は、ばかばかしいくらい小さな行動をひたすら繰り返すことです。
人が何かそれまでできなかったことを習得しようとするとき、最初は
「できない」状態です。それに対して、意識して何度か取り組むうちに、
やがて「できる」状態になります。それを繰り返していると、今度は
無意識に「やっている」状態になります。
このように、人間の脳は繰り返しやっていることを
自動化プログラムにする特性があり、
人は自分自身を自動操縦モードにすることができるそうです。
意志の力を使わず、ばかばかしいくらい小さな行動を繰り返し、
自動化する。1回1回は小さな行動の結果でも、それが積み重なって
ふと気がついた時には、
自分でも驚くほど大きな結果につながっています。
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岡田敏子