以前、『語りかけは必要?』という記事でも

語りかけのことについて触れましたが、

 

先日、「語りかけ不要」というブログ記事を目にし、

 

 

内容に関して思うことがあったので

再度 語りかけについてまとめてみます。
 
 
その記事では、英語が苦手な親がする、
日本国内での「英語での語りかけ」は
 
無意味だとしており、
 
その他の理由にも
 
コストパフォーマンスが悪いとか、
たどたどしい英語では思考力が育たない

…などという点が挙げられていました。
 
 
確かに色々な育児に対する考え方があるように
語りかけの「定義」も様々。
 
 
わたしも、「語りかけは絶対すべき!」とは
思わないですし、
 
このブログ記事のように
考えている方も少なくないと思います。
 
 
 でも、 ここで改めて
「語りかけ」の定義について
少し考えてみたいと思います。
 
 
次のシチュエーションを思い浮かべてみてください。
 
2歳の子どもと一緒に家にいます。
これからお友達が遊びに来るので
 
床に散らばっているオモチャを片付けるように子どもに言います。
 
 
ニコニコ ケース 1: 
Would you put away your toys on the floor so that no one will step on them?
(ね、誰かが踏んでしまわないように床にあるおもちゃを片付けて?)
 
ニコ ケース 2: 
《おもちゃを子どもの目線に持ちあげ、歌いながら》
Clean up♪ Clean up♪(お片づけ)
 
 
 
どちらが「良い英語の語りかけ」だと思いましたか? 
 
 
 
上のセリフはネイティヴのママが言いそうなものを書いてみました。下はそれを簡単にしたもの。
 

ケース1のように言えるのだったら
それはそれで 良いことですよね。
 
 
でも わたしはどちらも良い語りかけだと思います。
 
 
 
どちらも一方通行なインプットではなく
 
子どもに働きかけているという意味で
「語りかけ」だと思うのです。
 
 
言い方は違いますが
どちらもニュアンスは「片付けようね」ですよね。
 
 
違いは、複雑な言い方をしているのか
シンプルな言い方をしているのか。
 
 
「英語は苦手!」と言う方が
 
「英語での語りかけはハードルが高い」と
仰っているのを耳にしますが、
 
 
ケース1のように
長いセリフを言う必要はなく、
 
 
ケース 2のように、
"Clean up"をインプットしたければ
それだけでもいいのです。
 
 
複雑な概念だったり、
ちゃんとしたお話をするときは
 
お母さん(お父さん)の母語で 
きちんとお話をすればいいだけ
(過去の記事語りかけは必要?
 
 
 
物を指差しながら、
あるいは目の前に持って行きながら
 
 
子どもに覚えて欲しい単語を
言うだけでも
英語での語りかけになると思うのです。
 
 
 
たとえば、下のような語彙をインプットしたければ
 
日常生活の中で、
お母さん(お父さん)実際に使って働きかけた方が
 
単語は断然 定着しやすくなります。
 
 

1 物の名前

衣類、食べ物、乗り物など、子どもが日常的に目にするもの

 

2 色や形

3原色から始め、日常的に目にする色と形。

 

3 基礎的な動作

sit down, stand up,  munch, wash, put on, take offなど、日常的に使う動作表現。

 

4 基礎的な形容詞 (余裕があったら)

sunny, rainy, cold, hot, yummy, sweet, sourなど日常的に使う形容表現。

 

※(詳しくは過去の記事『1〜2歳のバイリンガル育児』を参照ください)

 
 
 
要は、大好きなお母さん(お父さん)
子どもに働きかけることが大事なのではないでしょうか。

 
もちろん、絵本を見ながら
"What's this?"とか "Is the bear sad?"とか
 
そんな質問も語りかけに含まれます
 
 
普段の会話を全て(一部)英語にすることだけ
語りかけではないと思います。
 
 
 
つまり、普段の生活では、
英語の語彙が定着するように
お母さん(お父さん)が意識し働きかける。
 
 
そして 正しい文法を使っていたり、
複雑な英語の文章に触れさせるには、
 
 
定期的に英語サークルやイベントに参加するなど、
 
 
英語のプロや、英語話者の英語に
触れさせたら良いのではないでしょうか。
 
 
それは英会話教室かもしれないし、
オンライン・レッスンかもしれないし、
プレイデートかもしれないし、
 
その他の英語イベントかもしれないし、
 

こういった場所で
お母さん(お父さん)以外の英語を聞かせることで
モチベーションアップにもなり、
 
アウトプットにも繋がりやすくなり、
表現の幅も広がります。
 
 
ある程度、文字を読めるようになった子は
本からも様々な表現を吸収しますよね花
 
 
もちろん、ずっと家庭だけで
英語力を上げていくことは難しいです。
 
 
ある程度の語彙や英語力が身に付いた段階、

あるいは 他の どこかの段階で
 
英語のプロに任せることは
必要になってくるとは思います。
 
 
ご家庭の考え方によって
語りかけを 取り入れる取り入れない
という選択は自由。
 
 
でも 「英語を身近に感じさせる」
という意味では、
 
 
語彙が定着するまで、
あるいは、
英語のプロに任せるようになった後でも
 
 
語りかけは良い影響力があると思っていますニコニコ
 
 
下の本は、娘が赤ちゃんの頃、
 
わたしが娘に語りかけをする上で
参考にしていた本の一冊です。
 
 

Best Word Book Ever

 

Richard Scarryの"Best Word Book Ever"という本です。

 

生活回りの単語が ある程度載っているし、

絵も可愛いというので、

 

読み聞かせにも使っていました。

 

例えば これ。

公園で出番の多い遊具は大体載っています。

 

 
基本動作も大体 載っています。

 

 
娘が小さかった頃は、
こういった絵を指しながら、
 
"Pull!"とか、"Push!"とか言うだけ。
 
赤ちゃんでなくても
基本語彙を身につけたいのであれば、
 
6、7歳くらいまで使える優れた絵本です。

 

 

 

 

5歳になった今でも、

ところどころに書いてある短いストーリーを

読み上げたりなど

 

 この本を時々開いて楽しんでいます照れ

 

 

 

 

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