
「古いパソコンを再生する」の続きです。
今回使用する古いパソコンは、1999年に発売された「Prosignia Notebook 150 モデルA400」です。
ネットワークの接続には、BUFFALOのPCMCIAカードLPC2-TXを使用しています。
昔懐かしいAMD K6-2 400MHzのCPU、192MBの古いパソコンで動かすには、小さくて軽いLinuxが必要です。
今回は扱いやすさを最優先に考えました。
そこで、情報が入手しやすい日本語版のコミュニティがあるパピーリナックス 日本語版4.31を使うことに。
リモートデスクトップを追加でインストールする必要がありましたが、無事「Windowsデスクトップ」サービスを利用することができました。
今回行ったセットアップの手順は次の通り、、、
ホームページからダウンロードして、CD-ROMを作成。
Prosignia Notebook 150 モデルA400で、CD-ROMから起動した後、ハードディスクにインストール。
メニュー -> セットアップ -> Puppyユニバーサルインストーラ を選択して、パピーユニバーサルインストーラを起動して、内蔵ハードディスクへのインストールします。
もうWindows98は使わないので、ハードディスクを初期化して、パピーリナックス 日本語版4.31をフルインストールしました。
最初だけ、ネットワークウィザードによるLANの設定が必要。
シャットダウン時に電源が自動的に切れなかったので、/boot/grub/menu.lstにacpi=forceを追加しました。
特にアプリを使用していない時のメモリー使用量は、約70MBほどでした。
リモートデスクトップは、次のようにしてインストールしました。
メニュー -> セットアップ -> Puppyパッケージマネージャー と選択して、PETgetパッケージマネージャーを起動します。
remotedesktopを検索して、見つかったパッケージを選択し、「依存パッケージを調べる」をクリックして、依存パッケージも一緒にインストール。
なぜかgnoclが依存パッケージから漏れているので、gnoclも検索してインストール。
次に、tsclient-0.148-i386.petをダウンロードしてインストール。
Puppy LinuxのSeaMonkeyブラウザーを使ってダウンロードするとpetgetでインストールされるので簡単です。
Googleでtsclient-0.148-i386.petを検索すると、Puppy Linux Discussion Forumのrdesktop 1.6 - remote desktop for Puppyというトピックスの下の方にダウンロードのリンクが見つかります。
インストールが終了したら、再起動後、メニュー -> ネットワーク -> Terminal Server Client と選択すると、Windowsのリモートデスクトップに似たウィンドウが開きます。
「Windowsデスクトップ」サービスに接続して動作を確認しました。
接続するときのProtocolは、RDPv5を選択します。
フルスクリーンで接続したときの画面の切り替えは、Ctrl + Alt + Enter で行います。
インストールされたrdesktopのバージョンは、1.6.0でした。
以上でセットアップ完了です。
「Windowsデスクトップ」サービスでWindowsアプリを使用するのが目的なので、他のPuppy Linuxのアプリケーションは使用しません。
もちろん、Puppy Linuxのアプリケーションを使っても良いのですが、古いパソコンですから動きが遅く、またバージョンも古いので、あまり満足がいく使い方はできないのが現実です。
結局、Windows98パソコンのままではもう古くて使えないというのと、同じことを繰り返すだけです。
しかしながら、好奇心に負けて、少しパソコン上のアプリで遊んでみました。
以下は、おまけです。
繰り返すようですが、あまり新しいアプリは期待できません。
バージョンは古いのですが、Google ChromeとSkypeもインストールして動かしてみました。
Google Chromeは、http://sites.google.com/site/tomo37798/puppy にある、google_chrome-puppy-4.31.petが利用できます。
インストールの最後に、デスクトップアイコンの設定があります。
Chromeのバージョンは、5.0.375.3 devになります。最新版はChrome12のベータです、、、
余談ですが、Chrome11からrootでは起動できないので、最新版を使いたい場合はかなり工夫が必要になります。
Skypeは、http://distro.ibiblio.org/pub/linux/distributions/puppylinux/pet-packages-lucid/にある、Skype-2.1.0-Lucid.petが利用できます。
ただし、そのままではメニューが英語なので、日本語メニューで利用したい場合は、先にhttp://www.mland.jp/pub/Linux/Puppy/users/msato/Skype/にある、Sskype-ubuntu-intrepid_2.1.0.81-1_i386.petをインストールします。
その後で、Skype-2.1.0-Lucid.petをインストールすると、日本語メニューで表示されました。
メニュー -> インターネット -> Skype と選択して起動します。
プリンターやスキャナー、無線LANは今回試していませんが、パピーリナックス 日本語版は、日本語化のコミュニティもあり、インターネット上で沢山の情報が見つかります。
もっとLinuxデスクトップに興味がある方は、新しいパソコンでubuntuなどの最新のLinuxをお使いになることをオススメします。
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