昨日7月18日に京都で起きた放火事件は、30名を超える犠牲者を出す大惨事となりました。
ガソリンと思われる液体を撒き放火した行為は、自身も大やけどを負う異常としか思えない行動ですが、そんな予期せぬ事態とは言え、建物から避難する手段が階段を使用する以外選択肢がなかったのが残念です。
建築基準法や消防法といった面での法令違反や施設の管理不備等は無かったとしても、もし緊急事態を想定して階段以外に非常口や避難はしごなどが設置してあれば、被害状況は随分違ってきたのではないかと思われます。
企業や学校で行われる防災訓練も、マニュアル通りに行うが故、どのような被害かを予め想定して、火災・地震・洪水や浸水といった単一の被害を想定、避難者より救援者の方が多い準備万端で行われます。
実際のところ、大規模な災害等による緊急事態には、消防・警察・行政職員など、助けに来る人や車、救援支援物資等が足りるとは思えませんから、いかに自力で安全な場所まで緊急避難するか、救援が来るまで持ち堪えられるかがとても重要になってきます。
今回の建物放火でも、避難はしごが複数個所に設置してあれば、3階建ての建物だけに煙に巻かれる前に窓から非難できたかも知れないと思うと、リスクを最大限想定して最良の対策を講じる事の重要性を、企業や従業員は認識した方が良いと思います。
命を守る術は法令などの基準で判断するような人任せにしないで、自分たちが住んでいる、または働いている建物が被災した場合、速やかに安全な所まで避難できるのか、家族・住民・職場などと問題を共有して対策を考える必要があるかと思います。