大手ファミリーレストランでは定年制度が見直されて、70歳を超えても希望すれば働く事が出来るようになった昨今、雇用する側からすると、働き方改革の一つという見方もあれば、人材不足をベテランの引き留めにより確保するという面もあります。
社会保障改革という名目で政府が進める社会保障費抑制策は、任意で選択が出来るとはいえ、年金受給年齢が徐々に引き上げられていますから、働く側にとって、定年延長は稼ぐ力を持つという意味ではとても重要です。
私が子どもの頃の定年は55歳でした。
その頃の平均寿命は70歳に届かない位でしたから、年金受給も平均15年程度という計算で成り立っていました。
ところが、現在の平均寿命は女性が87.26歳、男性も81.09歳になっていますから、65歳からの年金受給開始でも15年を大きく超えるのですから、政府のそろばん勘定が厳しいのは当然でしょう。
厚労省WEBサイトより
平成29年簡易生命表(男)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life17/dl/life17-06.pdf
平成29年簡易生命表(女)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life17/dl/life17-07.pdf
平均寿命というのは、0歳の子どもが将来何年余命があるかの計算ですから、若くして病気や事故で無くなる方の寿命も加味していますが、これが65歳の平均余命を見ると、寿命どころではない程、皆さん長生きしていることが推察出来ます。
前述の生命表の65歳を見ると、男性が19.57年、女性が24.43年です。
現在の年金受給開始年齢から計算すると、男性が85歳までの約20年、女性が90歳までの25年も年金の受給期間があるのです。
しかも、年金受給期間がこれだけ長い上に、人口比率が著しく高い団塊世代が年金受給世代に突入していますから、年金保険料収入より支給する方が圧倒的に多くなる期間が今後20~25年も続くのです。
現状の年金制度が維持できるのかも分かりませんし、設計自体を見直しする可能性もあるでしょう。
実際に、私の父方の祖父が95歳、母方の祖父が96歳で亡くなりましたが、知人や親せきなど身近な方々の高齢者も、90歳以上の方は珍しくありません。
手元に潤沢な預貯金などの資金があればまだしも、今の高齢者の中にも年金だけで生活を成り立たせるのが難しくなっている世帯が年々増え筒あるので、これから年金受給者になる方も、早いうちから老後の生活設計を見直していく必要があるでしょう。
(続く)