このブログを書き始めた1ヶ月半前は
こんな展開はまったく予測できなかった
私の経験したニューヨークと恋愛騒動・・・
日本へ帰国し、それでもストーカーフレッド君は健在
そして彼には(目的はどうであれ)新しい彼女ができ
まあ一応めでたしめでたしで完結予定だった
ノンフィクションストーリーというものは
書いている最中でも展開が生まれて
それを真正面から感じることができる
ニューヨーク留学を突然思い立ち
知人の紹介でフレッドに電話をした
彼は日本人女性と同棲していたが
私が電話をした時は二人は喧嘩をしていてたまたま別室にいた
もしもその瞬間に二人が喧嘩をしていなかったら
間違いなくフレッドはその女性に電話を代わっただろう
そうだとしたら愛し合うこともなくお友達だった
電話をしたタイミングが全ての始まり
どこにでもあるような出会いから始まったフレッドと私の恋
始めて会ったとき彼は“絶対にどこかで会っている”と言った
そのたぐいのことはよく言われるのでたいして気にもしていなかった
それが10年前、友人のジュンヤの不倫相手が
フレッドの奥さんだったと分かったときには鳥肌が立った
私は当時、奥さんとジュンヤがバイトしていた店に
週に何度も出入りしていた
時を同じくしてフレッドもそこに出入りしていた
その頃の私はダンスインストラクターを目指していたため
黒人生バンドの演奏で踊れるそのクラブで朝方まで踊っていた
それほど大きな店でもないし
ほかの日本人女性はほとんど踊っていなかったので
私は多分目立っていた
今思えばそれをフレッドは見ていたのかもしれない
偶然過ぎる過去のタイミングだ
フレッドが私に運命を感じたのと同じように
彼の娘たちもそれに似たものを私に感じたようだ
様々な場面で一番私を救ってくれたのは彼女たちだ
年齢は20歳ほど違っても
これからも彼女たちは大切な友達だ
フレッドの祖国はアフリカ某国だ
いまだに病気になると医者よりも“おまじない”へ行く
フレッドは宗教を熱心に信仰しているわけではないが
時々なにかのお告げがあるらしい
ちょうど私との関係が泥沼化し警察沙汰になっている頃
彼は曾祖母が残してくれた紙切れのお告げを聞いたらしい
“あなたが運命だと思う人に出会ったとき
そしてその関係に何か問題が生じたとき
その人の名前をあの紙に書きなさいと言ったでしょ
そのことをあなたは忘れているわ”
・・・・と告げられた
そしてフレッドは私の名前をその紙に書いた
それは歴史資料館で見るようなボロボロの紙で
表にはまるでエジプト文明を思い出すような文字が
たくさん書いてあるものだった
フレッドが紙切れでおまじないをかけた頃
私は彼の娘たちのアドバイスによって平和的解決という
選択肢を選んでいた
しばらく電話にすら出なかった私ともう一度会えたは
前述の“おまじないのおかげだ”とフレッドは言った
フレッドは言った
“SPICYが全て悪いんだよ
僕たちの運命を裏切らなければ
僕はMICAを騙す必要もなかったんだ”
かなり安っぽい正当化だが間違いではない
フレッドと私の関係が上手くいっていれば
騙されMICAさんは登場しなかった
そしてフレッドはこうも言った
“MICAが全く僕のタイプでなくてよかった
利用するためだけとはいえ、もしも彼女が美人だったら
SPICYを諦めていたかもしれない”
言いたいことは分かるが・・・本当にひどい男だ
あの日、着信拒否解除をしていなければ・・・
私はフレッドからの電話に出ることはなかった
例の私の名前を記したおまじないの紙切れを
フレッドはず~っと財布に入れて持ち歩いていた
その日スーパーマーケットで支払いをする際
財布から例のおまじない紙切れが落ちた
なんと紙はいつの間にか破れて二つに分かれていた
彼はその場ですぐにテープを借りて貼り直した
そしてスーパーの駐車場から私に電話をしたのだ
まさかとは思ったが・・・私が電話に出た
それで彼は踊りながら
「やっぱり神様はいたんだ」と叫んだのだった
そしてそれは・・・
フレッドがこれ以上人を騙し続けることを
阻止する結果になった
これも何かのタイミングなのだ
フレッドは悪いやつだ
しかし本物の悪人ではない
MICAさんに対しても罪悪感があったからこそ
私に救いを求めたのだ
あとはMICAさんの心の傷が早く癒えることを祈っている
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流行りのパワースポット、前世、運命などを
私は信じているし信じたい
同じ時間を世界総人口約67億人が共有している
以前にも「袖振り合うも多生の縁」と書いたが
一生のなかで何人と出会い何人と別れ
そしてそれがどんな出会いでどんな別れなのか
それを掴むか見逃すかは全てタイミグのような気もする
それと・・・いつかフレッドが言った
DESTINY(運命・宿命)もあるのかもしれない
つまり人生のすすむべき方向を決めるのは
タイミング と DISTINY
愛の力は人を幸せにする
でもときに人を狂わせて人生までも変えてしまう
僕の人生を最も狂わせたのはSPICY、きみだ
つまり僕は最もきみを愛しているし
これは誰にも邪魔できないDESTINY(運命)なんだ
様々な騒動に悩まされたが・・・
私はフレッドのこの言葉が大のお気に入りだ
今となれば全てがいい思い出
とりあえずこのストーリは完結として
私は今月からまたしばらく日本を離れ旅する決心をした
・・・・・・・・・時間の流れに逆らわず
これからも思いのままに生きて行きたい