実録!アメリカ大学院留学体験記(その13) | アメリカのスポーツ留学サポートGLED Sportsのブログ

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今日は前回の宣言どおり、大学院の秋学期のお話を書きます。どうぞ!

大学院最後の秋学期は、もうすでに卒業までに必要な単位をほとんどとっていて、最後の必須科目となるクラスのみとなりました。この学期は2つのクラス+特別クラスを登録しました。

①Sports Law (3単位)
②Advanced Coaching (3単位、オンライン)
③Independent Study (1単位、成績つかず)

①はFSUのスポマネ修士課程で3つの難しいコースのひとつといわれ、ハードな内容でした。火曜日の夜6時半から3時間で、いつもサッカーの練習後だったので疲れていながらもがんばった授業でした。トピックは、アメリカの法律関係の基礎から始まり、スポーツ法、国際法、刑法と民法、知的財産権、NCAA、プロスポーツの契約関連、ドーピング、オリンピックなど多岐にわたり浅く広く学びました。

コースの内容は、毎週、エッセイ式クイズ(全体の20パーセント)&4つくらい授業に関連するトピックの判例+それ以外の関連記事を読む、というアサインメントがありました。読まなくても減点はありませんが、授業中にその判例の内容をカバーして、それに参加しないと参加点(全体の10パーセント)がもらえない、結果的にかなり最後の成績に影響することになります。

あとは過去のスポーツに関する判例からひとつ選んで要約&分析し、授業で発表して教授の質問に答えるプロジェクトがありました。私はNCAA&イリノイ州高校体育協会とイリノイ州の難聴の高校アスリートが年齢制限でチームを除外されたケースについて取り扱いました。これが全体の20パーセントのウェイトでした。

試験は中間と期末で、中間試験は穴埋め数問と記述問題(1~3ページくらい)6問くらいで全体の20パーセントくらい、期末試験は穴埋め数問と記述問題10問くらいで30パーセントだったので、かなりのウェイトでした。それまでに授業で扱った全てから出るとのことだったので、授業で使ったレクチャーノートや判例を何度も読んで丸暗記してのぞみました。試験のときは個のコースを落としたら卒業できないというプレッシャーから、数日前から不眠気味になりました。
特に末試験のときは1週間くらい前から謎のプレッシャーで夜中に何度も目が覚めてしまいました。期末試験は2時間あったのですが、制限時間いっぱいまで一人クラスに居座り手間取りましたが、どうにか全部答えて終えました。

最終グレードは、授業参加ポイントが1回分くらいしか取れず、これが響いてB+でした。

②はオンラインクラスで、コーチングについて学ぶコースでした。なぜオンラインクラスをいくつかとったかと言うと、FSUのスポマネではGenreal Coaching Certificateというコーチングに特化されたコースがオファーされていて、オンラインの4クラスをとってこのプログラムに申し込むと終了証がもらえるというもので、スポマネの卒業単位にもカウントできるとのことで、コース内容にも興味があったからです。どのクラスも実践的で興味深く、有意義でした。

この②では、コーチとしてチームを指揮する時に必要な知識を学びました。コーチング・フィロソフィーから始まりコーチング・スタイルの見つけ方、チームのマネジメントの仕方、選手のメンタルと体の関係、栄養学、選手の親や自分の上司とのコミュニケーションなどがトピックでした。

アサインメントは毎週アメリカのコーチに関するニュース記事などを読んだり教科書に出ている質問に答えてオンラインにポストし、時々出される質問に答えてクラスメートの意見にもコメントするディスカッション形式がありました。

そのほかには、自分が選んだスポーツの年間トレーニングスケジュール(期間ごとに大会、トレーニングの種類、強度など具体的な詳細)がファイナルプロジェクトとして出されました。これは、サッカー部での年間トレーニングを参考にしました。

このクラスは期末試験があり、授業で扱った全ての章から選択問題50問くらい出題されましたが、広範囲だったので用語などを覚えるのがかなり大変でした。ファイナルはどうにか80パーセントくらいで、それ以外のアサインメントがほぼ満点だったので最終成績はA-でした。

③は、卒業間近で必須科目も修了し、もう受講したいクラスが無い場合に担当アドバイザーに相談して認めてもらえるものです。授業以外の自分の専攻に関する仕事や研究を単位にすることができ、最大3単位まで登録できました。私はサッカー部での仕事を1単位使いました。1ヶ月に1回くらい、その月の自分の業務をペーパーにして、資料を添付してアドバイザーに提出しました。

F1ビザの留学生は9単位とらないけないのですが、FSUの大学院は最後の学期は1クラス3単位でも良いことになっています。しかし、アシスタントシップのポジションをもらって大学から学費を出してもらって給料を受け取る場合、9単位登録しなくてはいけないのです。さらに日本語の講師は卒業までに5単位の架空単位がもらえます(授業料として払う必要アリ)。これは、勉強しながら教えるのは大変な場合、実際の授業の代わりに登録して便宜上9単位(実質3単位2クラス)にしても良いというもので、2010年の夏に3単位と最終学期に2単位登録して、せっかくなのでフル活用しておきました。よって、最終学期は週に1回しかスポマネのクラスに行かず、あとは日本語の講師とサッカー部での仕事をひたすらしました。

そんなこんなで大学院にいた間に最も勉強しなかった最終学期でしたが、それ以外の部分での経験値は格段に上がりました。

そしてサッカー部はというと、こちらはかなり様々なドラマが展開されました。次回はその辺について、色々と書いてみようと思います。

というわけで、チャンネルは?そう、そのままですよ~!