神話 Tilai Forest | Yes, You Can.

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India - Tamil Nadu - Chidambaram - Nataraja Temple - Tower… | Flickr

(flicker)

 

 

 

(@DBrooks)

 

 

 

 

 

私の Yoga philosophy ヨガ哲学の先生 Douglas とその生徒たちが今まさに体験している South India への Pilgrimage 巡礼の旅、その Focal Point  中心となる要地は、Shiva Nataraja が祀られている Chidambaram temple というお寺です。

 

 

Chidambaram temple には大きな美しい Gate Towers (写真上↑)があって、そこには Gods, Goddesses, Scines of Myth episode 神話が描かれています。

 

 

 

 

その中の神話の一つをご紹介します。

 

 

 

 


 

Tilai Forest

 

 

 

 

 

 

a long long time ago, but not so long time ago...

昔々、あるところに・・・

 

 

 

South India の奥深い所に、鬱蒼と茂ったTilai Forest 森林がありました。森の奥には Sages 聖人賢者の community がありました。Sages たちは yogis ですから meditation, mantra, mudra, sacred rituals を日々練習しますが、renunciation したわけではありません。山奥や洞窟にこもって世俗から離れて Meditation に没頭するようなことはしません。Household yogis とよばれる彼らは、仕事もあれば社会的責任もあり、結婚して子供がいて、友人やコミュニティがある生活です。私たちと同じような生活を送りながら、毎日 Puja 祭壇を作り Sacred rituals 神聖な儀式を行い Meditation, Yoga, Mantra, Mudra の練習を重ねています。

 

 

 

 

 

A night time adventure in the forests of South India - Tripoto

 

 

 

 

 

しかし Sages たちに変化が出てきます。Ritual, Meditation や Mantra などの練習で経験するエネルギーや内面の変化を、あたかも自分の不思議な力が起こしたかのように錯覚し始めます。Humble な気持ちを失って、自分はすごいぞと勘違いな人になってしまいます。

 

 

 

その上、練習も儀式もだんだんとマンネリ化してきます。iPhone や iPad, Online の普及で、いろんなことが楽ちんにこなせるようになって来ます。練習も儀式も短時間でチャチャっと済ませたい、楽をしたいというフワフワした考え方ばかりです。練習はいい加減になって、そもそも何のために練習しているのか、そして yoga の意味さえ忘れてしまいます。

 

(iPhone あたりの例えは私なりに分かりやすく書きました、念の為)

 

 

 

 

 

そんな人間界の Tilai Forest の様子を見て Shiva  と Vishnu は心配し始めます。このままでは良くない、あの驕った勘違いから目を覚まさせなくちゃいけない、なんとか喝を入れなくちゃいけないが、Lords の姿で下に降りて進言しても意味がない、自分たちで問題に気付かなくちゃまた同じことを繰り返すに違いない。

 

 

 

 

 

そこで Lord 二人は Avatars の姿に変身して人間世界に行くことになります。Vishnu は "Churning the Ocean 大海かき混ぜプロジェクト" の時と同じ Mohini 美しい若い女性になります(↓写真上)。Shiva はハンサムで若い丸裸の Begger ホームレス Bhikshatana になります(↓写真下)。

 

 

 

 

 

 

大海かき混ぜプロジェクト

 

 

 

 

Mohini出てきます

 

 

 

 

Mohini

(X)

 

 

 

 

 

Bhikshatana

(psychDump)

 

 

 

 

とても魅力的で若い男女が、Sages 賢者たちの森を訪ねます。

 

 

 

Mohini の若い女性の美しさに Sages たちは息を呑みます。

Meditation 練習どころではありません。全部ほったらかしにして、Mohini の後を追いかけます。Mohini と一緒にお酒を飲み、歌い、ダンスをし、時間を忘れて楽しく過ごします。仕事も放ったらかし、Meditation, Mantra, Ritual, Yoga なんてもうどうでも良い、そして、奥さんたちも放ったらかしです。

 

 

 

 

 

(awaking times)

 

 

 

 

Sages 聖人賢者の奥さんたちは家で旦那の帰りを待ちますが、一向に帰ってきません。電話は来ない、メールもない、テキストも来ない、待ちくたびれてイライラです。そこへ、近所の奥さん連中から、若くて超ハンサムで真っ裸のホームレスの噂が飛び込んできます。コミュニティの奥さんたちの間では、その話題で持ちきりです。

 

 

 

「すっごくきれいなお顔立ちなんですって」

「Bhikshatana って名前だそうよ」

「背も高いのよ」

「美しいエメラルドグリーンのお肌なんですって」

「あらグリーンなの?セクシー過ぎる!」

「あぁ〜、カッコ良い〜」

 

 

 

Bhikshatana は sage の奥さんたちに大歓迎を受けます。

たくさんの食事やお酒が振る舞われ、一緒に歌い踊り、大騒ぎです。

「旦那たちは一向に帰ってこない、連絡もない、こうなりゃ私たちだって楽しまなくちゃ」

 

 

 

 

 

 

 

奥さんたちが家のことを放ったらかしたまま、若くて美しい Bhikshatana と遊んでいることを知った Sages は、自分たちのことを棚に上げて怒りまくります。

 

 

「俺らのコミュニティから放り出してやる」

 

 

お得意の rituals で恐ろしいヘビをたくさん作り出して Bhikshatana へ投げつけます。しかし Bhikshatana は上手に全てを手に掴み取ります。途端にヘビはおとなしくなります。腕に脚に首の周りにと巻きつけて、アクセサリーにしてしまいます。

 

 

「なんてこった!これならどうだ!」

 

 

一層怒り狂った Sages たちは、今度は獰猛な巨大 Tiger を作り出します。

 

 

「痩せっぽち野郎、トラに食われちまえ!」

 

 

ところが Bhikshatana は軽々とトラを捕まえて、その毛皮を剥ぎ、自分のスカートを作ります。

 

 

 

「ありがとよ!これはいい毛皮だ」

 

 

 

Sages たちは全員集まって力を全部集結し、Demon Apasmara を作り出します。この恐ろしい怪物は Sages たちが取り込まれている arrogance and ignorance 驕った心や無関心・Yoga の意味を忘れた心の象徴です。練習の意味を忘れて自分の力を勘違いしている Sages そのものを象徴する Demon が生まれます。

 

 

 

 

 

 Bhikshatana はこの怪物の上にひょいと乗ったかと思うと、その上でダンスを始めました。ダンスをしながら、若いホームレスは少しずつ、Lord Shiva 神様としての本当の姿を表して行きます。

 

 

 

 

Sages たちは Nataraja の前にひざまづき、足元にひれ伏します。Snakes も Tiger も Demon Aspamara も自分たちが作り出したものは illusion 幻想ばかり。自分たちが、いかに勘違いしていたか、自分の力を過信して驕っていたか、どんなに恥ずかしかったかに気づきます。

 

 

 

 

 

自分たちが作り出した Demon Apasmara は強い力の表れではなく、単に自分たちの醜い心の象徴であったことに気づきます。過信した Ritual Mantra などのエネルギーは練習を深めるためにある Tools に過ぎないこと、それが自分のエネルギーだと思い込んだ思慮の無さ、浅はかさ、知識のなさに気づきます。

 

 

 

 

 

 

足元を見ると Demon Apasmara が踏んづけられてます

Who is under the feet of Lord Shiva in the Nataraja Murti? - Quora

 

 

 

 

 

 

Shiva as Lord of the Dance (Nataraja), Chola period, c.10th-11th century  (bronze)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sages が陥った驕り、こういうことって私たちにも大いに起こることだと思います。

 

 

 

自信を持つことと、力を過信して驕ることは全く違います。勘違いに陥ることが非常に多い世の中です。本当に実力のある人、知識のある人は、Humbe な心を持ち、周りのものこと色々なことを敬い、常に正直で常に学び続けています。

 

 

 

 

もしも、自分はなんでも知っているとか、自分は全て理解しているとか、〜年の経験で私は〜をマスターしているとか、そういうことを言い始めたとしたら、その時点でその人はそれまで。それ以上の可能性は無くなります。Hunmble であることが私たちを育て、さらなる可能性へと導きます。

 

 

 

 

私たちの Lineage のヨガ哲学でよくいう教えがあります。日頃自分たちが目にし経験していることは、全体の1/4 に過ぎない、全部を知っているかのように思ってもそれは 1/4 だけ。自分が知らない残りの 3/4 は、その人次第。本人が努力を重ねて「経験したい」と思って働きかければ、そこに可能性はいくらでもある。3/4 の少しにでも触れると「これでよし」と思いたくなりますが、その時点でまたそれは 1/4 に過ぎない「なんだ、ダメなんじゃん」ではなくて、そのくらい可能性というのは永遠に広がり続けるものだということです。ですから、知ったかぶりやおごりの気持ちを持つのではなく、私たちも求め続けたいという教えです。

 

 

 

 

 

神話に出てくる奥さんたちの気持ちもわかります。現代でも「そうよね〜!」と通じるところがあるかも知れません。電話一本しなさいよ〜と思います。Sage たちが遊んでいる様子は、仕事にお疲れのお父さんが女の子のいる飲み屋でハメを外す姿が思い浮かぶかも知れません。そういう解釈で良いんです。All characters are the parts of YOU ですから。全ての登場人物に、自分の一面があるんです。それが私たち人間。 で、そこから何を読み取るか、何を感じるのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Shiva の踊りは Cosmic Dance 宇宙にも繋がるとも呼ばれる神秘で神聖なものです。ダンスをするShiva は特に Nataraja と言われています。

その Statue はどの Yoga Studio にもたいてい祀られています。

家にもブロンズ像が一つありまーす。

 

 

 


 

 

 

 

 

 
Lord Nataraja of Chidambaram! | naadopaasana