一つの時代が終わるとき
鳥山先生の喪報。本当に驚きました。彼の作品はどれも大好きだけど、その中でもし選ぶなら「クロノトリガー」と「ドラゴンクエスト」は一番思い出が多いです。クロノトリガーの一枚絵(掲載できないのでネットで見て!)はそれだけで冒険するワクワク感や戦闘の緊張感がリアルに湧き上がってくるし、ロボの機械なのにちょっと間抜けな人間味を感じるデザイン、魔王のヤサぐれてる感じが凄く好き。そしてドラクエといえばやっぱりジャケットとモンスター。ドラクエ3(FC版)のジャケットは今見ても本当にカッコいいし、ドラクエはモンスターの描き方が凄いと思ってます。特にキラーマシーンは、4本脚の機械が甲冑・剣・ボウガンを装備。赤い一つ目で主人公を迎え撃つモンスターなんて普通だったらおっかないデザインになりますよね。でも、彼の場合はその冷徹な殺人機械のイメージに人形っぽい愛嬌を盛り込んで血なまぐさい感じを完全に消去。強そうだけど何となく憎めないキャラクターに仕上げています。逆にスライムみたな人畜無害モンスター(しかも見たまんま弱い)もいて、鳥山先生の描くドラクエの世界観が大好きでした。ひとつの時代が終わるのって凄く寂しいものなんですね……。