だいぶ前になりますが、不可能6枚組木について書きました。
もう一度おさらいしましょう。
「キューブパズル読本 秋山久義著 新紀元社」の内容がわかりやすいです。次のようなものです。
上の画像は6枚の十字型の板を組み合わせたものです。
普通に組むと最後の一枚が入らず、組めるはずがありません。どうやって組んだのでしょう?
種あかしをすると、「水を含ませると木目に垂直な方向に反るという性質を利用する」というものです。
反りを利用して組んだあと、再び乾燥させて作ります。
そして、問題は亀井明夫氏の六枚組木です
上の画像のようなもので、亀井氏は「6枚は全く同じ形をしています。さあ、どれから組めばいいでしょうか?」と言っています。
さっきのように、反ったとしても組めるはずのない方向で板が使われています。
「キューブパズル読本」には他の素材のものも載っていますが、今回は木製の組木の話だけにします。
この組木の作り方は明かされていないので、私もずっと分からないままでしたが、ようやく作り方がわかりました。
作ってみた!
6枚は全て同じ形をしています。
さてどうやって作ったのでしょうか?
この形の「6枚組木」自体は割とポピュラーなもので、ゲタクロスという名前でも呼ばれたりします。
通常のゲタクロスのパーツ
通常は6枚の内に異なる形が含まれていて、それをうまく利用して組むことができます。
ですが、ある方法だと全て同じ形のパーツでも上の画像のように組むことができます。
同じような不可能組木は芦ヶ原伸之氏の作品にもあります。
「ビン詰めされたもの「パズル系」~不可能物体~」に書いてありますが、クォーク1991年4月号の芦ヶ原伸之氏の記事にビンの中で組めないはずの組木を組んだ作品が載っています。
おそらく私が今回思いついたのと同様の方法で作られたと思います。