阪神淡路大震災14年 | 「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

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ロジスティクスや物流現場、日々報道されるニュースなどを直視したり斜に構えたりしてビジネスや社会生活のヒント、情報をちりばめます。

 あれから14年。何事が起こったのか訳も分からぬまま外に飛び出し、駐車場のラジオから聞こえる地震発生のニュースでそれを確かめた朝でした。


 部屋に戻って高台から見える風景の中に何本もの煙を見ました。いつもの工場から立ち上がる煙ではない色の違う筋になっています。


 今日の風景は何事もなく静かなものです。

 
何事もない今日の日の出
「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊-1月17日


 しかし、今もあの時の立ち上がる煙は目の奥に焼き付いているようです。


 電話が通じる間は知人と連絡を取りますが、それもすぐ通じない状態になってしまいました。とりあえずと飛び出し会社に向かいますが道路の陥没や家屋の倒壊など車ではとても行けるものではありません。


 その後はテレビ、ラジオ、新聞などで報道された状況を時々刻々知ることになったのでした。


 近くの宝塚市の砂防公園「ゆずりは緑地」に「鎮魂の碑」があります。


鎮魂の碑
「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊-鎮魂の碑


 宝塚市内でも118人が犠牲。全壊3800棟、半壊8881棟。一部損壊も含めると約41200世帯が被害に遭いました。これを風化させることなく、被災にあった方の心のよりどころになって欲しいとの思いで建てられたそうです。


 次のように標されています。


 デザインのコンセプト

「我が国においては、古代より数の読み方などは、ひ、ふ、み、よ、い、む、な、や、こ、と。すなわち「と」は完成された球状、まん丸な玉です。四割しか達成していない人間は「ひよっこ」 七割まで達した人間は「ひな」

人間として完成された時に「ひと」と呼ばれます。

玉(と)のまわりの長さのちがう9本の碑は1(ひ)~9(こ)までの成長の過程を表しています と同時に不幸にしてお亡くなりになられた小さいお子様からお年寄りの方をも表しています それを囲む6mの高さの御影石は大空に広げた両親の4本の手で大宇宙に届けとの願いを表しています 宝塚市を一望できる砂防公園 ゆずり葉公園で六甲 甲山 長尾連山からの季節の薫風をうけると同時に生駒連山より大阪湾を経て吹き上がる風により安らかに眠っていただけるようにと思いデザインいたしました」


 天災、人災の尽きることのない時の流れですが、今を生きる意味、人は何か、社会はどうあるべきか、自然とは・・・・、いろいろ考える1月17日です。


今日のキーワード

”記憶は風化させない”