表題のフレーズ、4日の米国ビッグ3の政府救済をめぐる議会上院公聴会でのGMワグナー最高経営責任者のものです。
このフレーズで始まり「事業に十分な柔軟性を持たせず、より燃費効率が高い小型車の生産に向けて素早い投資ができなかった」と続けました。
ビッグ3と日本の自動車メーカーの違いとしてあげられるのが、1台あたりの利益幅の大きい大型車中心か利幅は少ないが燃費効率のいい小型車に重きを置くかという点が上げられてきました。
この違い、見かけの利幅を取るのか売れるもので適度の利幅を積み上げて利益を稼ぐのかというものです。「餃子屋と高級フレンチ」のビジネス形態の違いの説と同じでしょう。国内でも普通車と軽自動車の利幅構造の違いが同じような事例で話されます。
「事業の柔軟性」とは固定観念にかたまり新たな発想がなかったということでしょう。どちらを取るのがベターかは、よくビジネス研修でも語られているところです。
「より燃費効率の高い小型車」比率が増すのは環境意識、投機マネーに端を発するガソリン高騰を読み切れなかったというところでもあるでしょう。米国型消費を推進してきたのがビッグ3とも言えますので、その中にあってはその発想は出てこなかったと言えるのでないでしょうか。「ゆでガエル」になっていたと言えます。
固定観念にとらわれる怖さというものが分かるワグナー氏のフレーズです。
しかし、大型車、小型車にとどまらない大きな世界同時不況、目に見えない資産膨張幻想の中に身を置いてきた先進国、新興国の誰しもが思い浮かばなかったほどの実体ともいえるでしょう。夢の後状態です。
日本の自動車業界でもリストラの嵐が吹き荒れようとしています。好不況の波があることを前提とした派遣、請負、期間工といったもの、一面ではよくできた経営者発想といえます。必要なときに必要なだけ投入するという合理的発想なのでしょう。
これが社会システムとして「我々は間違いを犯した」とならなければいいのですが・・・。
対応策の選択は一つだけではありません。「柔軟な発想」が求められる経営問題です。
今日のキーワード
”選択肢は多いはず、安易に走らず何がベストかを考えたい”