再建屋 | 「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

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 日本では「屋」を付けてその人を表す方法を用いることがあります。


 「再建屋」という言葉がピッタリの方を何人かを聞くこともあります。


 そのうちのお一人、村井勉さんがお亡くなりになりました。東洋工業の副社長やアサヒビール社長、JR西日本会長を務められ企業再建に敏腕をふるったことは世の中の広く認めるところです。


 東洋工業では「サバンナRX-7]や「ファミリア」のヒット、アサヒビールでは「コクがあるのにキレがある・・・アサヒ生ビール」などで知られます。


 「再建屋」 というのは独特の目の付け所というものを持っているのでしょう。ロータリーエンジンという画期的なエンジンを開発しながら燃費の悪さから苦況に陥っていた東洋工業では工場の技能工5,000人を販売部門に異動させる大胆な組織改革を行いました。アサヒビールでは特約店800店に自ら足を運ぶこともたびたびで何巡もしたとも聞きます。


 村井さんに限りませんが「再建屋」には臭覚というものがあることが分かります。この「臭覚」、それなりの環境を自分で作らなければ機能しません。


 環境を作ることこそ「臭覚」には必要なのでしょう。これは誰でもやろうとすればできることです。現場に足を運ぶ、顧客が見えるところに自分を置いてみる、それができるかどうかの違いだけなのだと考えます。


 逆に言えば生産現場に足を運ばない経営者に会社の不具合を語る資格があるのか、顧客を見ない経営者がヒット商品を生むことができるのか、売れ行きを伸ばす方策を思いつくことができるのかということでしょう。


 例え経営者といえど全体の数字や組織編成を鳥瞰して眺めて判断するだけでなく、現場に身を置いたり顧客の中に入って自社を視ることが大切であることを村井さんの「再建屋半生」を視るにつけ意識せざるを得ません。


今日のキーワード

”やはり現場第一、顧客第一”