今朝の朝日新聞、”経済気象台”という小窓から。
題して「定性的リスク管理」
企業のリスク管理の技法には定量的アプローチと定性的アプローチの二つがあるとしています。
定量的なアプローチは近年の流行でもあるがこれには相当の腕力が必要ともしています。火災保険を例えで取り上げています。コストを払って収益の安定化を図ることがリスクヘッジの目的。これがリスクを打ち消す保証はないのだとします。
事故が起こった時に保険会社が倒産していたら、あるいは免責事由に該当していたらとか、保険事故の認定に時間がかかってキャッシュがまわらなかったらなど別のリスクが出てくることがある。定量的なリスク管理は必要なのだが専門能力と時間と金がかかり、しかも途中でやめるわけにもいかないとも記しています。
他方の「定性的リスク管理」をどう見ているのでしょう。
定性的リスク管理が成功すれば収益のブレを引き下げた上に期待利益が上がるという大変結構な話となるとしています。(成功する保証は全くないがと途中で但し書きは入れています。)
そのアプローチの方法として日本のものづくりで行われてきた6S「整理、整頓、清掃、清潔、躾、セーフティ」の実践があるとします。
ものづくりの生産現場での日々の努力こそリスク管理につながるのだというものです。このような定性的リスク管理ができない限り、いかなるリスク管理技法も真に機能することはないと締めくくっています。
企業であろうと個人であろうといついかなる時にもリスクの中にいるとも言えます。常に事故や事件は起こりうるものでしょう。これに備えるアプローチとして、できるだけそれに巻き込まれない、あるいは起こる原因をつくらない、そんな「しくみを作り続ける」という、量では計れない「質を高める」アプローチが大事であることを述べた記事です。
今日のキーワード
”企業の体質を高めること、それがリスク管理に”