神戸市の「神戸みのりの公社」、ワインの在庫を抱えているとの記事を見ました。
在庫はバッファの調整役の範囲内ならそう問題はありません。しかし、売れる見通しのない在庫は困りものです。いわばキャッシュが寝た状態が続いているということです。
元々、農業振興が目的で発足した事業です。神戸ワイン城内に工場を設け周辺農家にブドウ栽培を勧めすべて買い取ることを約束してスタートしました。
発足当初はワインブームなどで売れ行きもそれなりに健闘していたのでしょう。しかし、市場や競合関係はどんどん変化します。そんななかで膨らんできた在庫です。
システム自体を変えるのに何億も要します。つまりブドウ栽培から他のものに転換するのに保証する費用です。
在庫が増えているか減っているのか時間経過との関係でチェックする方法はいくらでもあります。在庫は経営実態を反映しているのです。
このあたりを軽視することなく、常にそれに反応した経営対処が必要なのが現在の企業経営なのでしょう。
今日のキーワード
”在庫の小さな変化にも目を向けたい”