ETCのバー、なぜもどかしく感じるのでしょうか?
車輌を検知してからバーが開くまで今までは0.5秒以下に設定されていました。高速道路の料金所で「止まって」払う手間がいらないというのがメリットです。この「止まって」というところを「走行速度を落とさなくて」と思い違いする感覚が残っているからでないでしょうか。
何の障害もない高速道路で走行していると走行スピードに馴れ、20キロというスピードはあまりにも遅く感じます。40キロくらいに減速してもそうでしょう。
スピード走行している途中で「止まって」払わなくてすむETCシステムがあれば、ある程度のスピードのままつっこんでしまうのでしょう。このことから開閉速度より早くつっこんでバーを折ったり乗り上げたり複数台の追突というのが多発していたのでないでしょうか。
西日本高速道路は年度内に料金所のバーの開閉時間を約1.0秒に落とすよう設定替えをすることにしたそうです。
http://corp.w-nexco.co.jp/corporate/release/hq/h20/1027/
普通、バーの開閉スピードをさらに縮めることを考えます。それが技術と考えます。
逆に開閉スピードを長くすることで「開閉には時間がかかる」ことを周知してもらうように逆転発想したのでしょう。あくまでも料金収受という目的が第一義です。ETC装着車との交信で感知、記録することと装着者以外は止め普通の料金収受を行ってもらうようにすることが必要です。あくまでも関所の役割が第一義です。
とすれば、ここはゆっくり走行するところであってもいいのでないか、人手による料金収受の何倍もの渋滞解消になるというだけで目的は達成できるのです。
1分間で何百メートルもの差が出ると考えるか、何秒しか違わないかと考えるか、ドライバーには後者の考えを持つことが全体の安全面からも必要でしょう。
今回のバーの開閉速度対策、拍手を贈りたいと想います。
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”ゆとりがないと事故を招く”