今日の朝日新聞大阪版の1面で見かけた記事。
「産廃の島 野鳥100種」
大阪湾に突き出た産業廃棄物の埋め立て地が「野鳥の楽園」になっていると伝えています。場所は堺市臨海部の産業廃棄物処分場で74年~06年まで約5千万トンのがれきや土砂で埋め立てられた甲子園球場が70個分の広さがあるそうです。
大阪湾の海流や生息物の変化については記載されていませんが、ここで植物が自然に生え野鳥やチョウなどが生息するようになったようです。
この処分場へは大半の区域で人の立ち入りが制限されており、自然に植物が生き残り、様々な野鳥が集まるようになったと書かれています。日本野鳥の会大阪支部の調査では101種の野鳥が確認されました。チュウヒ、コアジサシ、セイタカシギ、ツバメチドリなど絶滅危惧種9種も見つかっています。
人の営みによってあふれた産業廃棄物でできた陸地に自然環境が芽生える、何とも言えないものもありますが環境がそろえば生命が宿ることもできるということでしょう。
ただ、この土地、100ヘクタールでは太陽光発電所などの建設を計画中、池や草原を含む部分は100ヘクタールはできるだけ自然との共生ができる場を作りたいとしています。
残す自然、つくる自然、人類の知恵が問われるのが今なのでしょう。
今日のキーワード
”自然を壊すのも創るのも人類”