藤原京(奈良県橿原市)に大規模な運河があったことがわかったそうです。
藤原京は日本で最古の都市計画に基づく都と言われます。その造営のための資材の運搬に利用されたのでないかとの見方がされています。藤原京は紀元694年~710年ですから、そのころの河川を利用した水運はどんなものか興味深いものがあります。
万葉集には藤原宮の造営した民の歌に、滋賀県の田上山の木材を宇治川、木津川を経由して運んだとあるそうです。
田上山から宇治川、巨椋池、木津川を水路、そして奈良山あたりは陸路で、そしてもう一度、佐保川など100キロメートルの距離を運んだことになります。
そして、最後が人口の運河です。
この運河、最終的には資材搬入後に埋められ跡地に建物が造られたと見られています。
今でも大量の貨物を運ぶのは船が有利とされます。陸地で大量の貨物を運ぶのは難しくても水路なら楽に運べる、そういった知恵が出てきたのはいつの頃なんでしょう?
今日のキーワード
”運搬手段は目的に応じて”