ウオーター・プア | 「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

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 国連は飲用に加え、十分な食料生産に必要な水の量は1人当たり年間1千立法メートルと算定しているそうです。(9月18日朝日新聞国際面参照)


 この基準より少ない量しか得られない層を「ウオーター・プア」と呼んでいるそうです。


 この光景が浮かんでくるのは砂漠のことがすぐ浮かんできます。しかし、地中海沿岸地域が、今、水不足に悩んでいるとのことです。


 地球温暖化が原因と見られる少雨もあるのですが、昔から続いてきた水が少なくてもすむ生産消費構造から大量の水を必要とする産業構造に変わってきたことも水不足に拍車を掛けているようです。


 自然の中で水が循環し、不自由なく営みを行ってきた地域での水不足、「水はあるもの」としてきた固定観念を打ち破る変化が起きていたようです。


 地中海地方のウオーター・プア人口は2025年には2億5千万人に及ぶとの国連環境計画の報告もあります。この地域には4億5千万人(世界人口の7%)が現在、住んでいます。一方、水資源は世界の3%です。


 この地域に問題となるのはこの地域の水消費量が20世紀に倍増していることです。


 自然要因による水資源の細りに加え、用水路建設やダム建設による渇水対策が水資源需要の拡大を促したとも見られます。


 水をたくさん必要とする作物への耕作品目の切り替え、そして井戸の数の増大なども原因でしょう。


 世界中、いたるところで豊かさへの挑戦がされます。それはそれで意味のあることなのですが、水問題などに横たわる自然とのつきあい方には非常に難しい側面もあります。経済合理性と自然循環原理、十分見極めた対応が人類、地球に求められるようです。


 国内でも瀬戸内の少雨地域、香川県などにも水が少なくても収穫できる作物や農法が伝わってきました。今、山を越え引いてきている早明浦ダムからの香川用水、何年かに一度は水不足が伝えられます。絶対的なものでないだけにそれなりの覚悟ができている強みがあります。そんな水文化、大切に引き継いで行って欲しいと思います。


今日のキーワード

”資源のありがたみを知り文化を大切にする”