「そんなことを言っても前にこうなりました」、「やるだけ無駄じゃないですか」、こんな言葉がしょっちゅう返ってくる職場がありました。
決められたことを時間いっぱいで仕上げれば一日が終わる、その繰り返しです。何となく活気のない空気が外部から訪れた人にもすぐわかります。
こんな会社の問題をトップは感じていたのでしょうが対外折衝などで手が回りません。
そんな職場は一日の観察で多くの問題点があがってきます。
まず、マネージャークラスから実務者までその日にこなす作業量にキュウキュウとしているのです。こなす量はデータを見ると毎日違うのが分かります。しかし、終わる時間は定時にちゃんと終わっているようです。多いときには多い時なりの手のスピード、少ない時にはそれなりの仕事の仕方があるようです。
要求数をこなしているからいいのではとも思いますが、原材料の値上がりと売価の据え置きが続くのは他の企業と同じです。経営者は売上げを上げるため数をこなして何とか対処をと考えているのです。
こんな中でマネージャークラスは、仕事の仕方は従来通りの無手勝流ですから大幅に業務量をアップする力はつきません。いわば改善なんてやるだけ無駄、ましてや現場の人たちに改善力があるとは全く思っていません。
そう、職場の重しにマネージャークラスがなっているようです。できない発想はやる前にやること自体を否定していたようです。
この職場の新たな取り組みは外部からのショック療法が一番有効なようでした。マネージャークラスの意識変えと現場の方の自由な意見の言える空気を作ってあげることです。
急激なやり方ではなく一年間をかけての根気良い活動です。一年後には全く雰囲気の変わった職場になっています。
もっとも大きなテーマは「意識の制約」を取り払うことでした。自由な発想ができればどんどん変わります。
今日のキーワード
”制約を取り払う、それが始点に”