物流ミスというものがあります。
届けるべき量を間違えてしまったという「誤量」、届け先を間違ったという「誤配」、届ける品物を間違った「誤品」などがあります。
これらのミスをすることにより多大な余分コストがかかるのはいうまでもありません。
現在の取引関係においては購買側は余分な在庫を持たなくなっています。必用なものを必用な時に仕入れる、それくらいの時間的にもギリギリでやっているところが多くなっています。在庫問題で述べてきましたように在庫を持つことのリスクを何とかなくそうとしているのです。
このような環境下での物流ミスは許されないほどコストがかかるのです。
従来であれば荷受け側も今日明日の在庫は心配しなくてもいいというくらい悠長に構えていました。今日来なければ明日でも明後日でも、間違った品物でもいずれ使うだろう、注文していた商品は2~3日うちに届けてもらえれば、なかなか届かないな、いずれ届けられるのでは等々といった感じでした。
今はそうはいきません。
今日の何時に必用なものだ、これがなければ何ともならない、経営上、穴が空いてしまうなど、シビアな状態になっています。だから、納入側にはミスコストがかかることをふまえておかなければなりません。
ミスが分かった時点で緊急出荷、特別便、臨時便となります。1時間の遅れが1時間分以上のコストを発生させます。物流費だけでなく営業補償といった項目まで発展することがあるのです。
物流ミスには多大なコストがかかることをふまえた上でのミス率低減に取り組むことが大事になります。
今日のキーワード
”ミスは余分なコスト負担がかかる”