食料品在庫 | 「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

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 食料品の在庫には他分野の在庫以上に気をつかいます。


 品質劣化問題です。実際に日を経るごとに劣化が進んでいくのは止めようがありません。もちろん、ある程度の熟成期間でうま味や美味しさを増すこともあるのですが一般的には特に食品衛生上の品質劣化に悩まされます。


 ここで目安になるのが賞味期限や、消費期限など刻印された期限表示です。


 在庫管理者はこの同一アイテムでも期限期日ごとに個数を把握しておかなければなりません。先入れ先出しは確実に行われることも必須条件です。その間の温度管理や光による色の変化、湿度も大切な管理項目です。


 もったいないからといって期限切れ商品を再加工、再利用することも禁物です。微生物による変化や食中毒菌による汚染も当然考えておかなければなりません。


 食料品の在庫管理にこそ、在庫管理の基本が多く含まれているとも言えるでしょう。


 先入れ先出しという期日管理、必要数以上の在庫はあまりにもコストがかかりすぎる問題、商品の汚損や劣化に対するシビアな管理・・・・、設備や備品だけでなく働く人たちの意識も高くなければなりません。


 実際の在庫品の取り扱いを行う方には食料品の在庫を扱うのと同じ気持ちを持ってもらえればと思います。


今日のキーワード

”在庫管理は食料品のそれと同じ繊細さを”