在庫はできるだけ源に | 「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

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 消費者マインドの多様性、競争の激化は市場での商品入れ替えを激しく促します。大量生産、大量消費の時代が遠ざかって以降、在庫を持つリスクは大きくなっています。これに対する手だてをどうしているのでしょうか?


 完成品の市場競争で持ちこたえられる期間が短くなっているとしたら・・・・。


 生鮮食品的発想になってくるでしょう。極端に言えば「その日に買われるであろう商品だけ市場に投入する」というのが理想となります。1日でも売れ残れば先がない、それくらいの感覚で商品を完成させるというものです。


 これは極端としても商品が完成した時点で鮮度はどんどん落ちていくとするのが求められます。


 完成品の組み立てをする企業(工場)であれば組み立て前の部品で在庫を持っておくというものです。そして部品は多くの機種に共通なものにし売れ行きによって完成品に仕上げる数量を調整する。こんな企業が増えています。


 さらに進めると、その前工程、そしてその前工程である材料段階で在庫を持っておき、市場動向に合わせて各企業、各工場、各工程を猛烈なスピードで完成させていく、すなわち工程内、工程間のリードタイムを縮めるのです。


 理想bのように見えますが、こんな姿に向かって進んでいる取り組んでいる事例を聞かないでもありません。できるだけ在庫は前工程で持つ方がいいでしょう。


今日のキーワード

”在庫は源流側に”