毎日使用するものであれば調達日数が長くなれば長くなるほど多くの在庫を持たなければなりません。その期間が1ヶ月かかるとすれば、それに応じた1ヶ月間に使用されると思われる量を持たなければならないことになります。逆に発注したらすぐ入ってくるのであれば在庫を持つ必要がありません。
公表されている決算発表資料で棚卸資産と売上金額で在庫日数を求めてみると「ジャストインタイム」を行っている企業が比較的日数が短くなっているのを見てもこれが分かるでしょう。
リードタイムの短さは、サプライヤーとの合意がなければできません。さらに言うならば、サプライヤーのしくみの改善無くしてほんとうのそれにはなりません。仮に短リードタイムが実現されたとしてもサプライヤー側に大量の在庫を抱えているからできるというのであれば根本的なリードタイム短縮とは言えません。調達側、供給側のスリムな関係ができたときに初めて継続的なしくみができたと言えるでしょう。押しつけのリードタイム短縮でなく、しくみ作りの中でのリードタイム短縮があってこそウインウインの関係ができあがります。
多くの企業で購買改革、調達改革として購買価格だけでなく調達リードタイムの短縮を課題にして取り組んでいるのはこんな意味合いを持っています。ただ単に自社の都合だけでなくサプライヤーのしくみ作りと連動してこそ永続的な関係づくりができるのでないでしょうか。
今日のキーワード
”在庫削減の重要要素→リードタイム”