書き出しで小森さんがテレビを見ていて気にとまった光景を書いています。ここは忠実にそのまま引用します。「部品が『滑り台』を、つーっと下りてくる。持ち上げると、部品を運んできた荷台がもとの場所へ引き上げられる。動力源は、ペットボトルに入れた水だ。そんな事務機器大手リコーの工場の環境経営に対する取り組みが、最近、テレビで放映された。」と記述しています。
残念ながらこのテレビ番組は見ていませんが同社の環境に対する本気度が目の前に浮かんできます。ロジスティクスやグリーン物流のセミナーで最前線の取り組みをしているのをいろいろ聞かせてもらっていますが、この工場内の光景がさらに本気度の強さを思い起こさせてくれます。
リコーの「環境経営」、今や事業戦略の最重要キーワードとなっているようです。
「『環境経営』と『コストダウン』の知恵は、同じと気づいた。他社は関係ない。私どもは強くなりたいんです。」とのリコー社会環境本部の谷推進本部長の話も記されています。
「環境」と「経済」との対立といった論争にも、もはや付き合うつもりはない。桜井正光会長が外部講演で使う資料には「社会・経済の営みを地球が許容できる環境負荷の範囲内におさめることが、大前提。そのうえで環境と経済が両立できるように企業活動を構築する」とされているそうです。
今や、このトップを走るリコーを追い越せ、追い抜けという企業も多く表れてきています。「環境経営」の「本気度」、これが企業の命運を握るキーワードと広く認識されるのもそう遠くないと信じたいものです。
今日のキーワード
”まずリコーに追いつき、そして追い抜け”