環境広告 | 「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

ロジスティクスや物流現場、日々報道されるニュースなどを直視したり斜に構えたりしてビジネスや社会生活のヒント、情報をちりばめます。

 最近の企業広告、環境に対する企業姿勢や取り組みについてのものを多く目にするようになりました。


 もうすぐ開かれる洞爺湖サミットが開かれることもあるのでしょうが、のっぴきならない地球環境問題は今を逃してはたちいかなくなってしまうという危機意識も広がりを見せています。


 こんな中での企業姿勢、常に前を向いて突き進んでいる、社会と共に歩んでいますといったものでないと共感を得られません。技術を結集した商品を「これだけいいものだから買って下さい」というだけでは評価は得られません。いかに社会貢献、社会の先頭に立っているかというところまでが購買行動の基準にもなってきます。


 今日の環境広告は日立。見開き2ページです。


 「日立はすべてを、地球のために」とした見出しで行動宣言をしています。本文の右と左に「あの頃思い描いていたはずの地球を、人はあきらめていないだろうか。」「世界中のあなたと 新しいアクション、始めます」が並びます。


 あきらめに近い思いを持たざるを得ない現状と、まだこれからみんなでがんばれば何とかなる、日立もともに新しいアクションを始めますというものでしょう。


 本文の中にも「日立は、製品をつくり時から、運ぶ、使う、そして再利用する時まで見すえて、環境負荷となる要素に思い切ってメスを入れ、地球のために技術のすべてを注ぎます。」と記しています。


 日本ロジスティクスシステム協会の中におかれた「ロジスティクス環境会議」のグランドデザインと共通したイメージに到達しているように思います。


 ロジスティクス環境会議のグランドデザインは企業では設計・生産、流通、発生抑制・再使用・再生利用などの「源流管理」を、消費者は購入、使用、分別管理という「環流管理」そして間を持つサプライチェーンでは「省資源ロジスティクス」、リバースチェーンでは「リバースロジスティクス」をそしてそれらのコラボレーションを行政などの社会システムで調和をさせるというモノです。

http://www.logistics.or.jp/green/design.html

 環境問題と企業との関わり、究極は社会とどう向き合っていくのか、そしてあらゆる企業が先頭に立ってというのが理想なのでしょう。


 日立グループの関わっている範囲は多岐にわたっています。あらゆる生活シーンにもかかわりがあるのでしょう。それがひとり一人のアクションにつながるとも書いています。2006年までに1億㌧のCO2排出抑制へとも宣言しています。


 今後とも企業の環境広告にも注目してみたいと思います。


今日のキーワード

”環境企業への転換が社会的使命となる”