問題の多い職場には現状を否定する力が小さいところが多いようです。
今のスタイルや姿を当たり前のものとして全面的に受け入れているようです。現状を否定することがなくなった時点からそこには「停滞」「後退」という道しかないということに誰も気づきません。今が居心地のいい状態と錯覚しているのでしょう。
その割に職場のいろいろなことには愚痴をこぼしているという現象も見られます。置き場所が少ない、目の前に仕事がいっぱい来る、働いても、働いても給料は上がらない・・・、数え上げればきりがないぐらい愚痴ばかりです。
なのに、問題とはとらえません。仕事がいっぱいあるのはいいことだ、忙しくしているうちが花だ、こうやって何十年もやってきたのだなど変に受け入れてしまっているようです。
もし、今の現状を「否定」する力があればどうでしょう?
「置き場所が少ない」→「少ない場所ではやってられない(現状の割り当て場所の否定)」→「なぜ場所が少ないのか」→「要らないものが多いから」→「いらないものはなくしてしまおう、(物のあることの否定)」→「要らないものを作るな、異あらないものを仕入れるな(生産や購買の否定)」→「今の会社のしくみは変えた方がいい(しくみ自体の否定)」
いろいろな場面で「否定」が登場しますが「否定」には「疑問をひもとく」、「ひもといて代替案を考える」などの力の源泉になるものが存在するようです。現状のすべてを肯定したり容認したりするよりも進歩的な力があるようです。
「否定は悪」、「肯定は善」、どちらを取るかで未来の職場が見えるのでないでしょうか?
今日のキーワード
“否定から新しい物が見つかる”