適正な在庫って? | 「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

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 よく「売れもしない在庫をいつまでも」とか「在庫が少ないから欠品に」など、いつも在庫管理担当者は頭を悩ませたり周囲からの責めに耐えている姿を見ます。

 そもそも「適正在庫」って何でしょう?

 どんな急なオーダーにでも対応できる量を持ちいつでも対応できる量が「適正在庫」でしょうか?サービス率は100%です。

 棚卸の時点で倉庫に全く残っていない状態になるのが「適正在庫」でしょうか?残っていないのだからムダな在庫はないとも考えられます。

 新聞売り子問題というのを聞いたことがある方もおおいのでないでしょうか?固定した宅配の新聞配達ではなく駅売りなどの新聞の販売量を決める問題です。駅の乗降客や周囲の地域の方を対象に販売をしているものです。販売量を多く見積もれば売れ残りが発生し不良在庫として返品しなければなりません。逆に販売量を少なく見積もれば足りなくなり販売機会を逃すことになります。売れ残りも起こさずもう購買したいお客様もいないというバランス境界線に果たして立つことができるでしょうか?

 まず無理といえるでしょう。これほど予測は難しいものです。

 さて、もう一度「適正在庫」を考えてみます。物流センターの在庫問題として考えます。

 ほんとうは時々刻々、在庫問題が発生するのですが、多くの場合はまず1日単位で考えるのが普通でしょう。

 この場合、1日に出ていく量を持っておいて1日が終われば全くないというのが理想といえます。「在庫無し」の状態が理想なのでしょう。

 ここでよく考えると日々、出ていく量も入ってくる量も違うはずです。これをぴったりにあわすことはどんな人にも無理と言えます。

 1日に出て行く量を朝ピッタリという状態にするのは受注生産以外では考えられないでしょう。そもそも「適正在庫」というものはないと言えるのでないでしょうか。

 ここから「在庫問題」を解きほぐして行くことになります。

今日のキーワード

“在庫には「適正」はない”