「対価さえ払えば、どこでもいつでも欲しいものを手にすることができる。」
それが当たり前になった世の中、もう一度「少し待ってみる」発想もあっていいのでないでしょうか。
生産から販売までの流通過程でムダをなくし滞留のない状態にすることは意義のあることでしょう。それにより流れのスピードを増し「必要なものを、必要な時、必要なだけ」届けることができます。
ここで問題なのは「必要なものを、必要な時、必要なだけ」ということが売り手からの消費者の購買心理をどう引き起こすかという多分に技術的な点も含まれています。
現実に家庭では店頭心理でつい不要なものも買ってしまい部屋のいたるところに不要不急なものがころがっていることもあります。
内需が増えないから日本経済の停滞が続くという問題もあります。それにしても「もったいない」という昔の自然と共生していた思想も思い出すこともあっていいのでないでしょうか。
ここで物流問題を考えます。
そう急がない荷物はゆっくり流す、生鮮品のような時間勝負のものは異動のスピードを重視する、こんな使い分けが求められるでしょう。
地球温暖化問題、ゆっくりものを移動させることで温室効果ガスの発生量を少なくすることもできます。流通在庫を少なくするといっても時間、比単位で少なくするというのでなく何週間、何ヶ月もの在庫を持たないというレベルで考えることが必要なのでしょう。
不要不急のものは物流スピードはゆっくりとという発想に目線を置きたいものです。ロジスティクスはタイミングあわせ問題です。
今日のキーワード
“少し「ゆっくり」を考えてみる”