現状の上乗せからは | 「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

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 「15倍ならなんとかなるが2倍、3倍となると」

 こんなやりとりが繰り返されることが多々あります。

 現場においては現在のやり方を肯定し、その改善でさらによくし上乗せをするのには慣れています。だから、普段、考えても見なかった目標やテーマを与えられた時にすぐ「とてもじゃない」と反応するようです。

 思いきった改革をしようとする時は現状は全くないものとして何の予見もなく更地から構築する方が大きなものができあがるようです。

 どうしても現状のシステムは長年積み重ねてきた財産でもあります。これを壊してしまい新たなシステムを構築をするのは危険を伴うのも事実でしょう。

 しかし、今は良くても遠くない未来を現状が保証してくれないとしたら新しいことを創り上げるしかありません。この場合に現状の上乗せ発想が意外に障害になるということです。10%の上乗せをもくろんで現状を維持するのが精一杯という例も数多くあります。

 全くの違った発想をやる部隊を置いておくことも財産になるのでないでしょうか。

今日のキーワード

“現状否定が力になることもある”