問題を解決するにはいろいろなやり方があります。特にチームとしてどう進めるかという場合、「問題を処理する」という側面と「問題を処理することで組織を鍛えて足腰を強くする」という側面があります。
問題を解決するには組織の一部分の人だけで解決することも可能な場合が多いでしょう。一方で問題解決をする時に、少し時間をかけてもプロセスを大切にチームのメンバーの力を一歩一歩高めていくことができるということもあります。
スピードの時代ですから時間を大切に1秒の猶予もないと取るのか、長い目で見れば今の1秒より将来の10分をとるのかという力点の置き方についても考えておきたいものです。
即戦力型組織の場合は前者を選ぶのでしょうし、将来の成長を期待している場合には後者のパターンになるでしょう。
日本型の組織では、特にモノづくりの場合には自ら考え改善し続ける組織にする、一人ひとりが考え解決できる力を備える、そんなプロセスの中で人間力を作っていくということを大切にしてきました。これからも大事にしていくやり方でしょう。
過去の経験や事例の中で問題に対しすぐ解決案が浮かんでくる指導者でも、その方法を教えず一人ひとりに考えさせる、そうすることで人を鍛える、そんなやり方もあるということでしょう。
組織の成熟度の程度でやり方はそれぞれ異なるということです。
今日のキーワード
“プロセスは人を育てる”