車中から窓越しに景色を眺めます。
確かに秋には秋の景色、冬には冬の景色があります。美しいと感じたり厳しい自然を感じることもあります。ただその時焼きついた光景はまれにしか印象深くのこることがありません。
車中という空間の中に身を置き、本物の風景の中にはとけ込んでいないからでしょうか。
京都のお寺の中から庭や後ろの借景を眺めるのと何故違うのでしょう。時間は同じように過ぎているはずですし、見る目もそう変わらないでしょう。やはり通り過ぎる風景と一点に止まっている風景、その場の空気を感じるのと窓を隔てた空間から見る違いでしょう。
職場のいろいろな問題もただ報告を受けるだけ、たまに駆け足で観察するだけではしっかりとらえることはできないでしょう。しっかりと分単位ではなくもう少し長い時間をかけて観察しなければ十分に感じることはできないでしょう。
窓外の景色としてとらえるのか、その場の空気をしっかりと吸うのか、ここをおさえておきたいものです。
今日のキーワード
“その場の空気を吸うことで感じ方が何倍にもなる”