今日から関空の2本目の滑走路が運用開始されました。
アジアに開かれた空港として開かれてから当初予想(目論み)に対して下回る形で推移、相当の苦戦を強いられてきました。開港目当てに開発された対岸地域でも同様です。
空港ひとつができることで経済圏が大きく変わる、一理あるのですが現実はそう簡単には変わらない。関西経済の沈滞、停滞期に直面したこともあるのでしょうが想定はあくまで想定でしかありません。国家的プロジェクトであらばあるほど魂の注入には強い実行力が求められます。単に開講しました、使ってくれるでしょうではうまくいきません。
関西の湾岸地域にもプラズマや液晶の薄型テレビの巨大工場がそろってきます。それによって関連の部品工場も配置されるのでしょう。民間のこのような動きと公の空港のようなプロジェクトとのマッチングこそが相乗効果を発揮した結果をもたらすことにもなります。
人とものの流れという面では24時間空港とはいえ陸上の公共交通機関は深夜は動いていません。朝の始発を待って移動が開始されるのタクシーあるいは特別のバス便を利用することになるのでしょう。
貨物は深夜にはいいてくれば早朝には着荷主のところへ着く、あるいは海外、特に中国、東南アジアなどへは先方に着くように出すことができます。この時間的な有効活用法ができるかどうか、このあたりが利用価値があるのかどうかを決定することになるのでしょう。
モノの流れ、ここでどう空白、そう、時間と空間を埋めるのかが期待するところでないでしょうか。投資回収ができるのかどうか、高い空港利用料、主たる経済活動地域から離れているなどの問題も残りますが湾岸地域の移動はそう時間はかからない、道路利用料とも相まった、本当の魂をいれることも必要でしょう。お役所仕事でない地に足がついた施策が望まれます。
今日のキーワード
“インフラは活用されてこそいきる、いかすのは人の知恵”