難問を紐解く | 「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

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ロジスティクスや物流現場、日々報道されるニュースなどを直視したり斜に構えたりしてビジネスや社会生活のヒント、情報をちりばめます。

 どこの職場にも現状からするとどう見ても高い目標と思われるものがあります。しかし、根本的な解を得るためにはどうしても成し遂げなければならない場合もあります。

 このような難問に対してもいくつかの達成ルートが必ずと言っていいほどあるものです。

 目標が高いものであると思われるのはこのルートが地図には書かれておらず、自分たちでそれを一つ一つ探り当てながら進まねばならないからでしょう。

 現在地がどこでどの方向にということは太陽や星の位置を頼りに進みます。すなわち、現状の姿を客観的に把握すること、そしてあるべき姿は現状地に対して何をくわえ何を掛け合わせ何を除いたものであるのか 、こういったことを確かな数字や事象、現象、そして行動などあらゆるものを組み合わせてギャップをつぶし結びつける作業なのでしょう。

 今日は「在庫は1日分」という目標が実現できるかどうかというところでの話し合いが行われました。

 在庫が「1日分」ということはその日に出ていく量しか持たないことになります。ず~っと、それが維持されればそれが最高のパターンとなります。メーカーであれば出てい行く量だけ作られ在庫として意識されるわけです。さらに進めば出て行く時に生産されるというパターンもありかなというところでしょうか。

 難しいとされるのは、日々の1日分の量が違うことです。200個の時もあれば250個の時もあります。日々1日分の量が異なっているのです。総量でなく単品ごとの量が1日分でなければならないのです。

 受注生産であればなにがしかのリードタイムのうちに出荷日に合わせて生産もするのでしょうがランダムな受注に合わせるとなると大変な作業です。

 これを「限りなく在庫1日分に近づける」となるとやりようは増えてきます。この「限りなく」をどれくらいのレベルかということを設定すれば数多くの手だてが出てきます。

 最初の「1日分」とは比べ物にならないほどの手だてが出てくるのです。

 問題解決には原則は原則として何がしかの道筋を立てながら大きなちゃんとした道にしていく方法もおおいに使うべきでしょう。

 難問を紐解く場合はこのような条件を緩めた所か厳しい条件に進めていくことで解決に結びつけるという手法も用いられているのです。

今日のキーワード

“解決には条件の緩和で流れをよくし、それから急流にする方法もある”