孤独死 | 向井幸一のブログ

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高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

今年1~3月の高齢者の孤独死件数が17,000件を超えたとのことです。このままのペースでは年間68,000人を超える孤独死が発生しそうですね。孤独死という言葉は新しい言葉で明確な定義はありませんが東京都では死後24時間以上経過して発見された場合とされており全国的にも同様な取扱いになっているようです。

 

随分前になりますが私が警視庁時代に何度か孤独死の検視を行ったことを思い出します。当時は孤独死という言葉はなく変死として他の案件同様に取り扱っていました。孤独死の発見は「異臭がする」「最近見かけない」という通報が主です。死後24時間以上経過していると特に夏場の暑い時期では凄まじい状況になっています。80年以上一生懸命に生きてこられて最期の姿と呼ぶには悲惨だと当時から痛感していました。

 

現在は核家族化が進行して独居高齢者が増加の一途なので今後も孤独死は増加するのではないかと予測されています。孤独死は最期の姿がとても悲惨で見ることがとても辛いものです。死後は穏やかな姿でありたいものですね。

孤独死を防止するための安否確認システムも開発されています。自治体によっては在宅独居高齢者世帯に無償設置しているところもあります。全ての自治体では無償設置は難しいかもしれませんが期待はしたいですね。

 

高齢者住宅業界に参入した際に最初に感じたことは「入居者は孤独死の不安から解放される」ということでした。決して口にだしてお伝えはできませんが孤独死で悲惨な姿で発見されることがないという安心感をもっていただくことは大切であると思います。

人生最後の姿が綺麗に終えることができるよう孤独死ゼロを目指したいきたいですね。