老害 | 向井幸一のブログ

向井幸一のブログ

高齢者住宅の管理運営をしている高齢者のブログ

老害という言葉を聞くことがあります。老人になると頑固になる、人の話を聞かない、我儘になる等を指していると思います。私も老害と言われる対象になりました。人の話をよく聞き、我儘は言わないように心がけています。高齢者住宅の管理運営に携わって30年以上が経過して数多くの高齢者の皆様と接する経験を積み重ねてきました。

 

接してきた高齢者の方々に中には老害と言われるかもしれないという方もいましたが多くは人生の先輩として尊敬でき学ぶところが多かったというのが実感です。一生懸命に生きてこられ多くの子供を育て社会に貢献してこられた方々であり生き方には学ぶところが数多くありました。将来はこのような年を重ねていきたいなと目標になった方も数多くいらっしゃいました。

 

高齢期には若いときに過ごしてきた人生が反映するのではないかと感じていました。尊敬でき憧れる高齢者の方に共通していたことは感謝の気持ちと素直に表現できる振舞であったと思います。過去には多くのご苦労をされたのではないかと思いますがそのような素振りは微塵もなく笑顔で接してくれた方々はずっと心に残っています。自分もそうなりたいなと考えていました。

 

人生の晩年に差し掛かってきましたが生き方の基本は感謝であると思います。自分ひとりでは何もできない、周囲の方々に助けられて生きているという実感があります。周囲の皆様が幸せになれば自分も幸せになれると信じています。感謝して表現することにより周囲の皆様も同じように接してくれると思います。

 

老害にならないよう感謝の気持ちで一生懸命に生きていきたいですね。若い方から「将来はあんな風に年をとりたいな」と感じてもらえるように過ごしていきたいものですね。