出生者数 | 向井幸一のブログ

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2023年に生まれた子供が758,631人だったとの発表がありました。2022年に80万人を割り込んで話題になりましたがさらに4万人以上少なくなったことになりますね。このままでは50万人を割る日も近いのではないかと感じています。団塊の世代では260万人くらい生まれていましたので1/3以下に減ったことになりますね。

 

少子化は随分前から問題視されて対策を講じてきましたが少子化が加速する結果になっています。対策を講じた結果を考察していないので何故効果がなかったのか分からない状態が続いています。今回は異次元の少子化対策として子育て支援策を講じるようですが出生者数が増えるという実感はないですね。少子化は子供を産むかどうかが結果につながりますが出産にいたる前提である婚姻数が減少を続けていることのほうが問題であると思います。

 

2023年の婚姻数は489,281組でしたが前年より約3万組減少しています。そもそも結婚しない若者が増えているので結婚後の子育て支援を考える以前に結婚するような対策を講じることが先決のような気がします。結婚、出産、子育ては感動的な出来事であるし前向きにやる気が起きる源泉になると思います。若い世代が結婚しない、子供を産まないという思考になっているなら原因を探り対策を講じたほうが少子化対策に有効であると感じています。

 

結婚して出産し子育てを数多く経験してきた現在の高齢者の意見を聞くことも必要だと思います。お金もモノもない時代に結婚して2人以上の子供を育ててきたモチベーションがどこにあるのか高齢者の皆様の本音を聞いてみることが一番効果的ではないかと思います。このままのペースで出生者数が減少していくと2030年ころには50万人を割り込むことになりそうです。人口が減っていくことは日本の生産力の低下になるのでインフラの維持管理も困難になり消滅可能都市が現実になるかもしれません。

 

少子化対策は若い世代が結婚して子供を育てたいという気持ちを醸成することから始めたほうがより近道だと思います。若い世代が結婚したいと思えるような減税、社会保険料減額等の思い切った政策を実現していただきたいものですね。